南海地震の前には内陸部地震が増える | 表と裏の裏側
     

    「能登半島では、群発的な地震活動が続いている。地下深部のマントルから300度ともいわれる高温の流体が上昇し、岩盤が滑りやすくなって一連の地震を起こしていることは、ほぼ明らかだ。南海トラフ巨大地震の発生が近づくと、内陸部で断層のひずみが蓄積し、弱いエリアで地震活動が活発になるとされている。今回もその一環だろう」

    平田名誉教授は「気象庁のデータによると、M7・6の地震の前後に能登地方でM6・1の地震が起きるなど、周辺の海域や陸地で短時間に連続して地震が発生している。今後も活発な活動が予想され、警戒が必要だ」と述べた。

    群発地震は、同規模の地震が長期間継続する。本震の後にそれより規模の小さい余震が続いて減衰していくタイプの地震活動と異なるため、今後も同規模の地震に警戒する必要がある。



    能登地方では近年地震活動が活発化しており、また京都府南部では2022年3月以降M4程度の地震が継続的に起きています。
    これらの地震は内陸地震と呼ばれます。
    内陸地震は南海トラフ巨大地震の50年前〜10年後に頻発することが分かっています。

    南海トラフ巨大地震は100~200年毎に発生しており、1944年と1946年の昭和東南海・南海巨大地震から80年経ちました。