世見
2023年12月29日(金曜日)

平家物語  

お正月休みに入られた方もおられることでしょうね。
お正月の過ごし方はその方の思いで決まりますが、どなたも良い一年
にしたい思いになられることと思います。
「初詣」にお出掛けになられる方の思いの中には、願い事が詰まっていることでしょう。
大晦日の日没を年の区切りとしていた頃がありました。
今でも大晦日の夜に家を出て、新年を迎えてから参拝される方もおられます。
このことを「二年参り」と言います。
実はね、初詣って意外に歴史が古くなく、明治以降になってからなのです。
それまでは家で静かに歳神様を迎えるのが習わしだったのです。
あなたはどのようにお正月を過ごされますか?
私はいつもと変わりなく三が日を過ごすことでしょう。
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」
『平家物語』でも読んでみましょうか。
だってね、イケメン貴公子も登場しますし、哀しい恋の物語もありますからね。
イケメンといえば、平清盛の嫡男の平維盛(これもり)でしょう。
彼と出会った人はこんなことを言いました。
「歴史上例のない美しさ」「超ハンサム」とは『玉葉(ぎょくよう)』を書いた九条兼実が言っています。
兼実は源氏方、敵も認める美男子だったのです。
わたしね、いつも思うのですが、お顔の景色のいい人って本当に得です。
この維盛、舞・朗詠・笛までも超一流の腕前だったみたいで、どれほどモテたことか、一度はお会いしたくなる方です。
2022年のNHKの大河ドラマには、この維盛って出ていたかしら。だって平清盛の嫡男なのですものね。
でも、戦は×印が付く人だったみたいです。
この維盛の人生は美形故に悲しくもあり、人間味もあり、私などは好きですが、時代が時代なだけに惜しい人。26歳で入水もどこか悲しささえ漂います。