妙見菩薩
江戸時代平田篤胤復古神道においては、『古事記』や『日本書紀』に登場する天之御中主神は天地万物を司る最高位の神、または北斗七星の神と位置づけられた。その影響で、明治維新の際の神仏分離令によって「菩薩」を公然と祀れなくなってしまった多くの妙見神社の祭神が天之御中主神に改められた

 


古来より、金星は日没後の西空に一番星として出る宵の明星,または日の出前の東空には明の明星として、その主管圏の中で一番明るく輝く存在を象徴して、庶民の星信仰として発達しました。虚空蔵菩薩とは広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩という意味です。弘法大師にとっては、虚空蔵菩薩は悟りの原点であり、虚空蔵菩薩を思念することによって、無限の智恵と慈悲の仏眼を開かれたのです。この弘法大師の仏眼が、後に佛眼佛母尊に感応することによって、星田の妙見山において、妙見菩薩という仏が御出現され、弘法大師の妙見信仰が確立するのです。

私達は、大きな宇宙の実相世界の中にあって、常に未知の世界に向かって進んで行くとき、そこには確かな目でものを見、判断していく眼力が必要となります。妙見菩薩の妙見とは「優れた目を持つ」ことであり、全ての人が、実相世界の中の真実を見定めるために、自らの眼を肉眼としてだけではなく、佛眼にまで高めていって欲しいという仏母の誓願が、妙見菩薩として現れておられるのです。

妙見=北極星
北極星は天の中心「天帝」(デウス)

北極星=妙見菩薩=天之御中主神