森が燃えていました


森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました


でもクリキンディという名の


ハチドリだけは いったりきたり


口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは


火の上に落としていきます


動物たちがそれを見て


「そんなことをして いったい何になるんだ」


といって笑います


クリキンディはこう答えました



「私は、私にできることをしているだけ」