「目が覚めたとき、“8日間寝てた”って言われたんですけど、そのとき流れていたテレビを見て、ぞっとしました」
お笑い芸人のハチミツ二郎さんは、去年12月14日に新型コロナウイルスに感染していることが分かり、意識を失った状態が8日間続きました。
お世話になった看護師やリハビリの先生から「コロナの怖さを伝えてほしい」と託され、みずからの経験を公にしています。
「うがい、手洗い、マスクの着用を徹底して、外出もほとんどしなかった。今思えば、目や鼻に手を持っていく癖があるので、原因といえばそれくらいかなと思います」
感染発覚後に保健所に予測してもらった感染日と前後の3日間は、家から一歩も出ていなかった。
症状が軽かったので普段通り過ごしていると、翌日の昼頃、40度近くまで急激に熱があがりました。
しかし、市販の解熱剤で熱は下がり、症状もほとんどなかったといいます。
酸素飽和度の正常値は96%以上とされ、厚生労働省の「診療の手引き」では、93%以下では酸素吸入が必要としています。
この日の夜の二郎さんの値は、88%まで下がっていました。
主治医に伝えると、「コロナと関係なくても、救急車で運ばれるレベルだ」と言われ、急いで救急隊を呼んだといいます。
ハチミツ二郎さん
「体調はそこまで悪くなかったので、もし酸素飽和度を計っていなかったら、そのまま寝ていたかもしれません。よく『前日まで保健所とやり取りしていたけど、翌日連絡がなくなる』というケースを聞くじゃないですか。自分も、坂道を下るように体調が急変していたかもしれない。パルスオキシメーターが、運命を左右しました」
次に目が覚めたのは8日後
次に目が覚めたのは8日後。
リハビリを続けながら回復するのを待ちましたが、体内のウイルスの量がなかなか基準まで減少せず、長い入院生活を余儀なくされました
13年3月には自身のブログで病院に行ったことを報告。《精密検査ではありませんが やはり肝臓数値が悪く 休肝日必要と言われました》とつづっていた。また16年8月にも、肺炎のため緊急入院。関係者からも心配の声も上がっていた。
「数年前にも、体調を崩されたことがあったそうです。志村さんは『仕事に穴をあけるわけにはいかないから、酸素吸引気を持参して新幹線に乗ったんだ』と話していましたね。しかし。そんな状態でも飲みに行くのをやめることはなかったそうです」

