今、明らかになる「火の国の炎のピラミッド」
自然の阿蘇五岳と人為の神社群。それらの位置関係を調べると、驚くべき事実が浮かび上がってきます。それらの神社群が黄金比の拡大数列であるフィボナッチ数列と呼ばれるものによってキチンと配置されているのです。
具体的に言うと、阿蘇神社とその補完社である霜宮、八坂神社とその補完社である竜王社(久木野神社)、この4点に囲まれた図形は、きれいな平行四辺形になります。そしてその中心に阿蘇五岳があります。ちょうど噴火口と火口湖の中間地点が中心となります。その中心を通る北北東に傾いた二十二度四十二分の線の延長上に国造神社があります。
その他の阿蘇郡内の小国両神社、草部吉見神社、吉松宮、群外では健軍神社、甲佐神社、三角の郡浦神社、これらは阿蘇の三摂社といわれ、特別に所縁のある神社ですが、これらの火の国最古の十社と阿蘇五岳の山頂の三角点を厳密に結ぶと、きれいに配置がなされています。
そして、神社の境内の造り、石垣、建物までも、すべて類似性と対称性を持って造られていることがわかりました。
それらの配置のすべて数学的に計算されており、阿蘇五岳の中で、高岳の炎を噴き上げる姿を核となし、自然の五岳と人為の神社群の組み合わせによって、ピラミッド状に造形されているのです。
この驚くべき造形がいつ造られたのか。今から1500年前、西暦470年プラスマイナス20年に造られており、文献的にも間接的に証明可能です。これは、ナスカの地上絵が描かれた時代で、面積にするとナスカの地上絵の約5倍(約2500k㎡)。一つの神社の位置が少しずれただけで、炎のピラミッド全体が崩れてしまうという厳密な配置。しかも、各神社の配置だけでなく、神社の神域から石段、敷地面積、その形に至るまで無意識に造られたところが一つもないのです。つまり、今から1500年前に、炎のピラミッドの隅々までが計算されているということに、古代阿蘇の神秘を感じずにはいられません。
自然界に多くみられる数列~フィボナッチ数列~
イタリアの数学者フィボナッチ(1170~1259年頃)が紹介した数列を「フィボナッチ数列」と言います。
1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233、377…
「どの数字も前2つの数字を足した数字」という規則の数列です
何が不思議だと思います?実は自然界にはこの数列が多く潜んでいます。
1+1=2
1+2=3
2+3=5
3+5=8
5+8=13
8+13=21…
またほとんどの木はフィボナッチ数列によって「枝分かれ」していくそうです。よくよく見ると人体の「気管支の枝分かれ」や「肝臓の血管の枝分かれ」も同様に分岐しています。
また「花びらの枚数」や「松ぼっくりの鱗(うろこ)模様の列数」、「ひまわりの種の列数」はフィボナッチ数が多いことは知ってましたか?自然界の動植物の中に息づく「生命の数」だと思いませんか?
「花びらの枚数」は1、2、3,5、8、13、21,34枚…が多い
「松ぼっくりの鱗(うろこ)模様」
は反時計回りに13回、時計回りに8回、螺旋(らせん)状に並んでいる
「ひまわりの種」は時計回りに34回、反時計回りに15回並んでいる
フィボナッチ数列から作られる「螺旋形状」 ~木の葉やDNA螺旋…にもみられる~
「松ぼっくり」や「ひまわりの種」の並び方は「螺旋(らせん)形」です。どうしてこのような形状になるのでしょうか?この形状は強度を保つため、効率的に成長するのに合理的であり、植物が自然界で生存するために必然的に現れたものであり、「生命の曲線」と言われています。
これもフィボナッチ数列に関連しています。下図のように1辺の長さが「1、1、2、3、5、8、13、21、…(フィボナッチ数列)」の四角形を並べると渦巻き状に並べることが出来ます。正方形の辺を半径とした円を描くと「螺旋(らせん)」が広がっていきます。
この「螺旋(らせん)」の形状は自然界であらゆるところで観察されます。
「植物の葉」は茎の成長と共に「螺旋状」に葉を付け、茎を中心にして2方向、3方向、5方向、8方向に生えていきます。この生え方をすることによって、自然と葉同士が重ならずに、光合成の効率を上げるようになっています。
更には「人のDNAの2重螺旋構造」、「台風の渦巻き」、「銀河の渦巻き」にも見られ、自然や宇宙の法則を垣間見た気持ちになりませんか?(サイエンスチャンネル「自然にひそむ数と形」参照)
黄金比 ~ヒトに刻まれた美的感覚、更には為替予測まで~
「黄金比」とは人間が最も美しいと感じる比率のことで、「ミロのヴィーナス」、「モナ・リザ」、「パルテノン神殿」、「サクラダ・ファミリア」、エジプトの「ピラミッド」など古代より西洋の美術作品や建築物などに取り入れられてきました。
エジプト「ピラミッド」、古代ギリシャの 「パルテノン神殿」の高さ:底辺=1:1.6
黄金比は「1:(1+√5)÷2」=1.618…です。
これはフィボナッチ数列の隣り合う数字の比と一致します。とても不思議ですね。
1/1=1
2/1=2
3/2=1.5
5/3=1.666…
8/5=1.6
13/8=1.625
21/13=1.615384…
34/21=1.619047…
55/34=1.617647…
89/55=1.618181…
144/89=1.617877…
233/144=1.618055…
377/233=1.618025…
610/377=1.618037…
987/610=1.618032…
1597/987=1.618034…
自然界に通じる「黄金比」をヒトは美しいと感じるのでしょうか。黄金比で作られた四角形を「黄金四角形」、螺旋を「黄金螺旋(らせん)」といい、これを取り入れた美術作品や建築物は古今東西を問わず多く観察されます。身近なものでは名刺や各種カード、TV画面の大きさ、各種デザイン(アップル、グーグル等)にも採用されています。
葛飾北斎の嶽三十六景『神奈川沖浪裏』には各種に黄金比率や黄金螺旋が各種に取り入れられている