世見
2023年8月28日(月曜日)
地震に対する備え
仏像に手を合わせたくなるのは、仏師の思いと仏像に出会った人の思いがひとつになるからだと思います。
仏師鞍作止利(くらつくりのとり)の代表作、法隆寺金堂釈迦三尊像は日本初の本格的仏像です。
アルカイック・スマイルと呼ばれる、わずかな微笑を浮かべる唇。
それより何よりも仏と人間をはっきり区別しているような凄い作品です。
飛鳥時代にこれほど神秘的な仏像が出来たのかと思うと、やはり神様がおられた思いがいたします。
この秋には仏像に会いに行かれてはいかがですか。
法隆寺が西暦670年に全焼したのがとても残念ですが、仏像の拝観については、期間を限定して開扉しているものが多いので、事前にお調べになってからお出かけくださいね。
9月1日が近付くと、防災意識も高まることでしょう。
東日本大震災で私たちは多くを学びましたが、あなたの胸にはどの様な思いが残っているのでしょうか。
今一度、あの日に戻って気構えてみるのもいいことのように思ったりいたします。
緊急地震速報はいつ鳴るか分かりません。
震度5弱以上の地震が来る数秒から数十秒前に警報が流れます。
地震まで数秒しかなくても、身の安全を確保することは可能です。
東京の新宿の高層ビルは厳しい免震・耐震構造なので建物そのものが倒れることはないと言われますが、上の階になればなるほど揺れ幅がとても大きいのです。
それと揺れが長く続きます。
高層ビルにいる時にグラッときたら、すぐに窓から離れることを忘れずにいてください。
揺れた時には頭上から色々なものが落ちてくることを思って、まずは頭を守ることを考えてくださいね。
車も安全とは限りません。
東日本大震災で立体駐車場の鉄筋製のスロープが崩落しましたから、気をつけてください。
不意打ちで地震はやってきます。