世見
2023年8月25日(金曜日)

ミロのヴィーナス  

お風呂を楽しんでおられますか。
いつの頃からか、家にお風呂があって当たり前になりました。
銭湯が人々の語らいの場だったことを思い出せる人も少なくなったことでしょう。
『昭和』それも敗戦からは、日本物語が大きく変化していきました。
昭和24年(1949年)1ドル360円の単一為替レート設定なんていうのもあったりしましたし、昭和33年(1958年)東京タワー完成というのもありました。
昭和といえば昭和39年(1964年)は話題がいっぱいでした。
インスブルック冬季五輪はメダル獲得できませんでしたが、あの頃はまだテレビ宇宙中継がありませんでした。
ビートルズが世界のビートルズになったのもこの年です。
今では信じがたいのが輸血です。
当時の輸血用血液は売血によってまかなわれていて、感染症の検査態勢も不十分でした。
「円が世界の舞台へ」もこの年でした。
海外渡航の自由化が実施され、観光目的で渡航が出来るようになりました。
大卒者の初任給の平均が2万1200円だったのですが、日本交通公社が企画したハワイ7日間の旅の料金が38万6000円でした。
私が何故この年のことを覚えているかというとね、京都にミロのヴィーナス展を見に行ったからです。
私は17歳でした。
そしてこの頃の首相は池田勇人氏。
長蛇の列とは、まさにあの日のことです。
「172万人が目にしたミロのヴィーナスはこの後、ルーブル美術館からどの国にも貸出させることはありませんでした。
秋に東京オリンピックが開催される喜びが国民に広がる中で6月16日、新潟をマグニチュード7.5の大地震が襲いました。
カラーテレビが最初に伝えた大地震が、この地震です。
競馬ファンなら忘れられないのが、シンザンが戦後初の三冠馬になったのもこの年です。
1964年から今年で59年。
今年もまだ4ヵ月もあります。
心が痛む災害や事件が起きないことを心から願います。