世見
2023年7月4日(火曜日)

香り、におい  

香りというものには、不思議な力があります。
子供の頃、母親が作る“味噌汁の香り”は、朝を知らせる時計でした。赤ちゃんにとって“おっぱいの香り”は、お母さんの愛の証です。香りに誘われ、やきとり屋ののれんをくぐった人も多いことでしょう。
香りの中には、不愉快になるものもありますが、心を癒す香りに出会うと、心が喜んでいるのを感じます。
口の上に鼻があるのは、食べ物を口に入れる前に、体に悪さをするものかどうかを匂いでチェックするためだと思ったりもします。
病気になると、嗅覚が損なわれたり、体臭まで変わったりします。人間の体というのは凄いとしかいえません。病気になると独特の有害な臭いを放ち、私達に体の不調を教えてくれます。
チフスにかかった人は焼き立てのパンに似た香りがしたり、ジフテリアにかかった人は甘ったるい不快な臭いがするそうです。ガンの人も体臭が変化すると言われています。
私たちは、汗や皮脂、粘膜、膣液、便、尿といったもので分泌や排出を行っています。
あなたは口臭を気にされておられますか? 口臭は「体のどこかが悪いですよ」という合図です。肝臓、消化不良、呼吸器、虫歯、歯茎、喉、副鼻腔‥‥気になられた方は、早めに何らかの方法をとってくださいね。
足の裏の臭いは、水虫もあるのかもしれませんが、心配ごとや不安が募り、足の裏に汗をかいたのかもしれません。
ご自分の下着のにおいを知っておくと、体からの病気の信号をいち早く察知できることでしょう。私は、娘が中学生の時くらいまで、洗濯する時、娘が着ていた服や下着のにおいを嗅ぐことをしていました。そのおかげで、娘が熱を出す前はすぐに分かりました。
においは、一番早く病気を知ることができる、神様からのプレゼントかもしれません。アロマテラピーという“香りの魔法”もあります。
あなたも、好きな香りで心を癒されて、笑顔の多い日々をお過ごしくださいね。