世見
2023年6月20日(火曜日)
パルミュラ
会員様向けの読み物「月刊SYO」には、「世の中の動き」「干支占い」「コラム」「今月の言葉」を毎月書かせていただいています。
ご相談では、お会いしてのご相談と、お電話でのご相談とをお選びいただけます。
又、ワンポイントアドバイスや、様々なお話をしている動画も発信しています。
こぼれ話には、お読みくださると嬉しくなるお話もあります。
これから、もっともっと充実した内容にしていきたいと思っています。
だぁってね、気持ちだけは若くて、やってみたいことだらけなのですものね。
今月は講演会もさせていただきました。
興味を持ってくださる人はいませんか?
私ね、いっぱいやりたいことがあるのです。
私を応援してください。
「月刊SYO」も是非お読みくださいね、心からお待ち申し上げます。
今日もね、何を書こうかと思っていたら、不思議な世界の“中国四千年のおじちゃん”が口を大きく開き、歯を私に見せました。
立派な歯並び、でも真っ白には見えません。何となく黄色っぽく見えます。
どんな話をされるのかと思っていると、「パルミュラから出土する人の頭蓋骨の歯はなぁ、大半が茶色なのだよ、現代も現地の人々の歯は茶色に変色しているのだ」
パルミュラってどこのことなのだろうとは思ったのですが、楽しそうに話されるので、私も楽しみたくなりました。
「ところがだぁ~、一部の女性の人骨だけは歯が真っ白なのだよ、面白いだろ」
「昔も今も歯は美女の条件なのだよ」と言われたので、自分の歯を急いで鏡で見てしまった。
パルミュラと言うところの地下水はフッ素が非常に多い為に、日常的に飲んでいると歯の色が茶色になるものだから、美に目覚めた女性達は、遠く離れたフッ素の少ない泉まで水を汲みに行ったのだ、と中国四千年のおじちゃんは話されます。
パルミュラ最後の女王ゼノビアの肌の色は浅黒く、歯は真珠の様に白かったとも話されましたが、パルミュラってどこなのでしょうね。
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フッ素が歯を茶色くする??
フッ素はミネラルの一種であり、通常NaF、CaF2などとして存在し、歯質の強化、虫歯原因菌の活性を阻害し、その結果、虫歯の発生を抑制します。もともとフッ素は化合物として、自然界のあらゆるところに存在します。そのため、通常の使用では有害性はありません。また、フッ素(F)は、カルシウム(Ca)や鉄(Fe)、炭素(C)、酸素(O)などと同じく元素の1つです。
元素は地球上に約100種類ほどありますが、その中でもフッ素は多い方で、1kg当たりに対して、土壌中には200~300ppm、海洋中には1.3ppmで14番目に多い元素となっています。当然ながら、そこからとれる野菜、果物、魚介類などには自然に含まれています。その他、肉やお茶、塩、ビールなど、あらゆる飲食物がフッ化物を含んでおり、それらを食べたり飲んだりしている私たちの身体の中にもフッ化物は取り込まれ、体の構成要素にもなっています。つまり、私たちが使用している井戸水も自然由来のものなので、含んでいる可能性は十分にあります。水道法では飲料水の基準は0.8mg/L(0.8ppm) 以下となっています。
◆人体への効果と影響
前述したように自然界に広く分布し、虫歯予防にも役立つフッ素ですが、私たちの人体にはどのような効果・影響をもたらしているのでしょう。歯に焦点を当てて説明します。
1.虫歯菌のはたらきを抑制
虫歯菌の酵素(エノラーゼ、フォスフォグリセロムターゼ)のはたらきを抑制して、歯を溶かす酸を作らないようにします。また、虫歯菌の栄養となる糖の取り込みを邪魔して、菌が歯にくっつきやすくするための「ネバネバ」する物質を作るのを抑えます。
2.酸に負けないために歯質強化
歯の表面を構成するハイドロキシアパタイトから歯を溶かす酸に強いフルオロアパタイトを作りエナメル質をかたく丈夫にします。歯のエナメル質結晶の弱い箇所を修復し、より強固な結晶を作ります。
3.再石灰化
唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンと共に虫歯菌の出す酸で溶けかかった歯(脱灰)の表面に沈着し、それによって歯の表面を修復します。
このように、よいことづくめのように聞こえますが、過剰に摂取すると下痢、嘔吐、痙攣、呼吸困難を起こす場合があります。また、生まれてから7歳くらいまで(永久歯の石灰化の時期)の間、過剰に体内にフッ素を摂取し続けた場合、永久歯に斑状歯というフッ素症が現れることがあります。いいものだからといって多く使用すると逆に悪影響を及ぼします。日常的に摂取できるものなので、欠乏症になるということは極めて稀なことです
元素は地球上に約100種類ほどありますが、その中でもフッ素は多い方で、1kg当たりに対して、土壌中には200~300ppm、海洋中には1.3ppmで14番目に多い元素となっています。当然ながら、そこからとれる野菜、果物、魚介類などには自然に含まれています。その他、肉やお茶、塩、ビールなど、あらゆる飲食物がフッ化物を含んでおり、それらを食べたり飲んだりしている私たちの身体の中にもフッ化物は取り込まれ、体の構成要素にもなっています。つまり、私たちが使用している井戸水も自然由来のものなので、含んでいる可能性は十分にあります。水道法では飲料水の基準は0.8mg/L(0.8ppm) 以下となっています。
表.自然界に含まれているフッ素(単位:ppm) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ppmとは100万分の1の割合を示す単位。 1kgに1mgのフッ素が含まれている場合、フッ素濃度1ppmとなります。 |
◆人体への効果と影響
前述したように自然界に広く分布し、虫歯予防にも役立つフッ素ですが、私たちの人体にはどのような効果・影響をもたらしているのでしょう。歯に焦点を当てて説明します。
1.虫歯菌のはたらきを抑制
虫歯菌の酵素(エノラーゼ、フォスフォグリセロムターゼ)のはたらきを抑制して、歯を溶かす酸を作らないようにします。また、虫歯菌の栄養となる糖の取り込みを邪魔して、菌が歯にくっつきやすくするための「ネバネバ」する物質を作るのを抑えます。
2.酸に負けないために歯質強化
歯の表面を構成するハイドロキシアパタイトから歯を溶かす酸に強いフルオロアパタイトを作りエナメル質をかたく丈夫にします。歯のエナメル質結晶の弱い箇所を修復し、より強固な結晶を作ります。
3.再石灰化
唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンと共に虫歯菌の出す酸で溶けかかった歯(脱灰)の表面に沈着し、それによって歯の表面を修復します。
このように、よいことづくめのように聞こえますが、過剰に摂取すると下痢、嘔吐、痙攣、呼吸困難を起こす場合があります。また、生まれてから7歳くらいまで(永久歯の石灰化の時期)の間、過剰に体内にフッ素を摂取し続けた場合、永久歯に斑状歯というフッ素症が現れることがあります。いいものだからといって多く使用すると逆に悪影響を及ぼします。日常的に摂取できるものなので、欠乏症になるということは極めて稀なことです