世見
2023年3月22日(水曜日)

薬草 
 
あなたは野菜や野草がお薬なのを忘れてはいませんか?
薬という字を見ても、「草」かんむりが登場して、楽(らく)と言う字がプラスされています。
四季それぞれに、神様からの恵みの草達は私達を守ってくれている気がします。
あなたが不眠症でお困りなら、ミツバを陰干しにして刻み、煎じて服用してみては如何でしょうか。ミツバは元々山野に自生していました。
神経の興奮を静める鎮静作用があるのです。
今のように薬局があれば、病気になるとお薬はすぐに手に入りますが、昔はそうではありませんでした。
どなたが薬草を見付けられたのか、先人の生きる上での逞しさは見事です。
今はいい薬も沢山あるかとは思いますが、自然の恵みから体に力を与えてもらうのも素晴らしいことだと思います。
春の七草のひとつに数えられている ナズナ(別名ペンペン草)は、生命力の強い草です。
雪の下にあっても生長を続けるのですものね。
薬用部分は全草で、薬効は幅広く、特に高血圧には効果があると聞いたことがあります。
最近は道がアスファルトになって、都会ではあまり見掛けなくなったタンポポも、生薬名は「蒲公英(ほこうえい)」と言う立派な薬草で、採集時期は3~5月です。
タンポポの花は朝開いて、午後になると萎んでしまいます。
どうもお天気には敏感のようで、天気が悪くなると花を閉じてしまいます。
今ではあまりタンポポを食べなくなりましたが、味はほろ苦いものの、おひたし、ゴマ和え、それとタンポポ茶を作ってみてもいいと思います。
もしもあなたが胃腸、肝臓、腎臓が気になられるのなら、お茶としてお飲みになってもいいと思います。
「踏まれても咲くタンポポの笑顔かな」の諺があるタンポポ。
もし見付けたら「こんにちは」とご挨拶をしてあげてください。