大規模フレアX1.1


12日0時半(世界時11日15時半)に、
太陽の南東(左下)の3217黒点群で
X1.1の大規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。

Xクラスのフレアの発生は、
世界時1月10日のX1.0以来で、1か月ぶりです。

太陽では、昨日の夕方から
Mフレアがあちこちで発生していて、
西の端近くの3208群でM2.2、
南東の3220群でM1.0、北西の3222群でM1.4、
南東の3217群でM1.5、M1.1、
再び西の端の3208群でM1.5と続き、
3217群のX1.1となりました。
その直後にも、3208群でM1.4が起きています。

この途中の11日20時(世界時11日11時)に、
北東(左上)の3216群でフレアが発生しています。
2枚目にSDO衛星AIA193による動画を掲載します。
コロナのガスが飛ばされる様な変化が見えていて、
SOHO衛星LASCO C2、C3では、
上向きにCME(コロナ質量放出)が発生しています

噴出は上寄りになっている様ですが、
発生した場所が太陽の中心に比較的近いので、
飛び出したガスは地球の方向へも向かっているかもしれません。
15日頃の太陽風にある程度の変化が見られるかもしれません。

第25周期の極大期は2025年7月に来ると予測されています。太陽の活動が活発になると、太陽表面に黒点が増えて太陽フレアや磁気嵐が発生しやすくなり、人工衛星に障害が生じたり停電が起きたりなど、私たちの生活にさまざまな影響を与えることがあります。また太陽活動が地球の気候変動に影響している可能性もあり、今後の活動が注目されます。