世見 2022年11月13日(日)
祖霊崇拝
あの世との橋があれば、何時間かかっても、育ててくれた両親に会いに行くことでしょう。
あなたは、あの世で暮らしているどなたとお会いしたいですか?
恋しくなったら空を見上げて思い出に浸りましょうよ。
きっとあの世では、思い出してくれているあなたに「ありがとう」と言っていることでしょう。
私達が暮らす街々は、「地始めて凍る」(七十二候)を迎え、朝夜の冷え込みも厳しくなり、地面が凍る時期になりましたが、空気は清らかになります。
あの世も空気が澄み渡り、こちらからの思いが届きやすいと思います。
あの世の存在を「信じる、信じない」なぁんていうのはどうでもいい。
あの世なる世界で、大好きだった人が私達を見守ってくれていると思う方が、私などは自然に思います。
だぁってね、日本には八百万の神を祀る社の数が8万とも10万とも言われています。
日本には、神々の存在を感じる人が多くいた証拠だと思います。
神がいつも何処におられるのかはわかりませんが、神が、あの世に暮らす大好きだった人とつないでくれそうに思ったりします。
お正月はもうすぐやって来ます。
茨城県大洗町の神磯の鳥居から、日の出を参拝したくなります。
何故だかあの世と繋がっている気がするのです。
海上の岩の上に建つ鳥居は真東を向いており、波に洗われながら、お日様を大切に受け止めています。
大洗磯前神社一神磯の鳥居、祭神である大己貴命(おおなむちのみこと)が降臨したと伝えられているのがこの地です。
仏教が伝来する以前、日本では祖霊崇拝が盛んでした。
先祖の霊は山に登り、浄化され天に昇り、又、山や川、巨木や石などに精霊が棲むといった信仰がありました。
後に古来の神である祖霊と精霊とを合わせたものを“氏神様”と言うようになったのです。
でもね、海にも精霊や祖霊がいて、私達の幸せを祈ってくれる気がしています。