世見
2022年9月4日(日)


江戸の銭湯  

今ではまったく考えられないのが、江戸時代の銭湯(湯屋)です。
町人の家には内風呂などはありませんでしたから、江戸の町には銭湯が至る所にありました。
銭湯は男女混浴だったのです。
あの当時、女性の羞恥心は希薄でした。
盥(たらい)を使って屋外で行水することなんて普通だったのです。
暑い時などは、女性が上半身裸でうろつくなんて当たり前の光景だったのですから驚くでしょう。
銭湯には「三助」という男性がいて、体をこすらせる女性客もいたのですからね。
湯女というと、男性の体を洗うだけでなく、性的サービスもしていました。
寛政の改革の一環として混浴は禁止になり、銭湯は男湯と女湯に分かれたのですが、改革が挫折すると、混浴はすぐに復活したのです。
今でも混浴の温泉は残っています。
お風呂といえば、お風呂時間をどの様に楽しんでいますか?
香りの良い入浴剤を入れたり、たまには百均で買ったアロマローソクの明かりに心を癒されたり、音楽を聴きながらの入浴も格別です。
お風呂は古代から、健康・美容・ストレス解消法として親しまれて来ました。
日本人は風呂好きだとよく言われます。
今ではどこの家庭にもお風呂場がありますから、民間療法として伝えられた薬湯をお伝えします。
「アロエ湯」:不眠解消・皮膚老化防止、 「イチジク湯」:軽度の痔・美肌作用、 「ヨモギ湯」:腰痛・関節痛・冷え症の改善、 「琵琶の薬湯」:湿疹・健胃整腸・利尿作用、 「ドクダミの湯」:利尿効果・汗疹・ニキビ・生理不順の改善、 「ヒバ湯」:冷え症・婦人病の改善、 「シソの薬湯」:神経痛・関節痛の改善、 「カミレツ湯」:生理痛・冷え症の改善・神経痛・腰痛の改善‥‥。
薬草湯を一度試してみては如何ですか。