世見
2022年8月15日(月)
神話の舞台
古事記の神様は、どのような思いで神様になったのでしょうか。
兵庫県の西宮市にある西宮神社では、ヒルコが御神体として祀られています。
ヒルコは不具であったために、生まれてすぐに海に流されてしまいました。
民間伝承の中には、海岸に流れ着いたものをエビスと呼んで祀ることも多く、ヒルコとエビスとは同一視されるようになったみたいです。
あのエビスさんが不具で生まれたなんて、神様もいろいろあるのですね。
神話は、その地に暮した古代人の生活が見え隠れしています。
古代人の心にそっと寄り添うと、日本人本来の心根が見えて来る気がいたします。
全国には神話ゆかりの地が沢山あります。
その中でも、神社以外の神話の舞台となった所があります。
ヤマトタケルの英雄伝説のゆかりの地をご紹介いたします。
奈良県桜井市纏向日代官跡(まきむくひしろのみや)、鹿児島県霧島市熊襲(くまそ)の穴、山梨県北社市実相寺の山高神代桜、神奈川県の横須賀市走水海岸と南足柄市足柄峠、長野県下伊那郡と岐阜県中津川市神坂峠、滋賀県米原市居醒の清水、三重県四日市市杖衝坂(つえつぎざか)、三重県桑名市平郡池(へぐりいけ)、三重県亀山市能褒野王塚古墳(のぼのおうつか)、大阪府羽曳野市白鳥陵古墳。
お読みになるのにお疲れになったかもしれませんが、ヤマトタケルに興味がある方は一度訪ねてみては如何でしょうか。
私は大阪羽曳野市にある白鳥陵古墳を訪れた時、白鳥になったヤマトタケルの魂が最後に降り立ったのを感じた気がしました。
この古墳がヤマトタケルの陵墓の一つとされていることを後で知りました。
全国にある神話の舞台を、ブラッと訪ねてみたくなります。