世見
2022年7月6日(水)
江戸の大地震
東京の入谷鬼子母神で、今日から朝顔市が始まります。
夏ですね。朝顔の花が夏を教えてくれます。
朝顔といえば、子供の頃、毎年我が家では朝顔が咲いていました。
朝夕の水やりのお手伝いをすると、母は嬉しそうでした。
夏の思い出の一ページには、いつも朝顔の花が出て来ます。
この夏には大きな地震が起きないことを願いますが、地震大国だけに、震度4~5クラスはいつ起きても仕方がないのかもしれません。
安政に起きたのが東海地震と南海地震。この地震が起きてから11ヵ月後には、江戸を直下型地震が襲いました。
江戸でマグニチュード7クラスの地震が発生したのです。
安政江戸地震の震源は、現在の江東区辺りだったと考えられています。
震源に近かった本所、深川、浅草というのが低地の埋立地だったことから、被害は大きかったようです。
この時の地震では、1万人以上の死者が出たと言われています。
なかでも吉原では、1000人以上の方が亡くなりました。
吉原は「おはぐろどぶ」と呼ばれる堀で囲われ、遊女の脱走を防止していました。そしてその出入り口が大門(おおもん)の一か所だけだったことから、多くの犠牲者を出してしまいました。
地震が起きたのが午後10時だったというのも、犠牲者を多く出した理由だったと思います。
遊女も客も、火の海の中で命を落としたのです。
首都直下型地震がいつ起きるかわかりませんが、“不意打ち”で襲って来るのは間違いありません。
安政江戸地震後明治東京地震、関東大地震と、大地震は起きています。
過去の大地震を学びとして、火災被害が甚大なものになることを忘れずに備えて欲しいと思います。