世見
2022年7月3日(日)
ビアフラ共和国
ロシアがウクライナに侵攻してから、世界は大きく変わり始めました。
国というのは、いったいどのような生き物なのでしょうか。
独裁者が誕生すると、人の命などどうでもよくなりますし、弱者は独裁者のいいなりになります。
神は、これからの世界の動きをどのように思っているのでしょうか。
ロシアのウクライナ侵攻の歴史を、ロシアでは今後どのような伝え方をするのでしょうか。
世界で起きた今までの物語を見ますと、独立からわずか2年で消滅した国も存在しているのですから、国とはいったいどのような存在なのでしょう。
2年で消滅した国の名は、ビアフラ共和国。
ビアフラ共和国は、約1,400万の人口と、7.7万平方キロの面積がありました。
石油資源にも恵まれていましたし、工業・農業も盛んでした。アフリカ大陸の西岸にあるギニア湾に面したナイジェリアの中に、この国は誕生したのです。
ナイジェリアは豊富な石油資源があり、アフリカの巨人と言われていましたから、ビアフラはナイジェリア政府と対立しても歯が立ちません。
独立を宣言しても、アッという間に内戦で敗れてしまいました。
ビアフラ共和国が独立を宣言したのには、ナイジェリアの民族対立があったからです。
ナイジェリアというのは、250以上もの民族と部族が暮らす多民族国家なのです。
北部にはハウサ族、南西部にはヨルバ族、南東部にはイボ族がいました。イボ族は、原油や天然ガスが埋蔵している地域に暮していても恩恵にあずかれないために、ナイジェリアの中央政府に対して独立を宣言して内戦が始まったのです。結果、ナイジェリア政府が圧勝して終結しましたが、今も、ナイジェリアはいつ又、内戦が起きるかわかりません。
人間ってどんな生き物なのでしょうね。
<追記>
ムー2022年7月号(6月9日発売)にて、月刊ムー500号記念で対談させていただきました「スーパー公務員」「ローマ法王に米を食べさせた男」で有名な高野誠鮮さんとの対談の動画です。
youtubeで見れるようですので、よろしければご覧ください。