世見
2022年6月18日(土)
財閥
明治維新後の日本は、驚くほどのスピードで近代国家になっていったと言われています。
その原動力のひとつに、大胆な行動力や決断力で、様々な困難を乗り切った企業家達の存在がありました。
一代で巨大財閥を築いた人々の心の中には、いったいどのような夢があったのでしょうか。
三菱、安田、江戸時代からの豪商家を発展させた三井、住友‥‥。
四大財閥と言われた老舗財閥。
急成長を遂げた新興財閥。
今ではこの“財閥”という言葉は、日本ではあまり聞こえなくなりましたが、韓流ドラマにはよく出て来ます。
現在の三菱、安田、三井、住友のグループ会社の名前を見ると、未だに四大財閥は生き残っている、というより日本を背負っているのを感じます。
三井グループの中にサッポロビールがあるのには驚きました。
安田財閥の流れを汲む企業の中にサッポロビールが入っていたと思っていたからです。
財閥の「閥」という文字は、出身や利害などを共にする排他的な集まりを表す語だそうです。
財閥の他には、軍閥、派閥、学閥、閨閥(けいばつ)など、様々に「閥」が使われています。
日本の財閥はGHQによって解体されましたが、戦後の日本経済を牽引したのも、旧財閥の流れを汲む企業だということをご存知だと思います。
実業王といえば、渋沢栄一。
渋沢財閥創設者です。
東京北区の飛鳥山公園内には、渋沢栄一の洋風茶室である晩香盧(ばんこうろう)や、書庫として使われた青淵文庫、渋沢史料館などが残されています。ぶらりと出掛けてみたいと思っています。