世見
2022年6月6日(月)
美しい言葉
日本人の心の中には、「風情を楽しむ」 こんな思いがあったと思うのですが、最近では、季節の移り行く姿を愛でる人も少なくなった気がします。
日本人が忘れかけている、日本人にしか表現出来なかったのであろう季節を表す言葉。
その言葉はしきたりや季節感によって培われて来ました。
季節を表す美しい言葉たちを再認識すると、時の流れが優美に感じられると思います。
私はいつも月初めに、その月の呼び名を書きます。
良い言葉が12ヵ月もあるのですからね。
1月=睦月(むつき) 2月=如月(きさらぎ)
3月=弥生(やよい) 4月=卯月(うつき)
5月=皐月(さつき) 6月=水無月(みなづき)
7月=文月(ふみづき) 8月=葉月(はづき)
9月=長月(ながつき) 10月=神無月(かんなづき)
11月=霜月(しもづき) 12月=師走(しわす)
日本に暮らしていますと、春夏秋冬の四季があって当り前に思ってしまいますが、世界を見渡しますと、季節の変化を知らない国の多いこと。
かつては農業や漁業が生活の中心でしたから、四季の変化が暮らしに結び付いてもいました。
「和風月名」 このように書くだけでも心が豊かになります。
「和風月名」とは、先程書きました日本独自の12ヵ月の呼び名のことです。
この呼び名の起源を辿ると、710年に編纂された『日本書紀』にも見られるとか。
今日はね、美しい言葉と仲良くしたいのです。
ご自分との会話に美しい言葉を取り入れると、それだけでも心が明るくなり、他の人との会話にも優しさが出て来ると思います。
私達は、毎日色々なことについて自分と会話をしています。
今日は、いっぱい心が喜ぶお話をしてください。
勿論、“美しい言葉”でね。