世見
2022年5月19日(木)
海人
ぐっすり眠れた朝のコーヒーは、とても美味しい。
同じコーヒーなのに、味が違うのが不思議だ。
食事も一人で食べるより、誰かと一緒に食べると、味が一段上がった気がします。
人というのは、気持ちの持ちようで味までも変わるのですから、いつも心の中は軽やかにしていたいものです。でも、突然やって来る心配事には右往左往させられます。
それでも多くの問題は、時が解決します。
過ぎてしまえば、思い出すことも少しずつ減っても来ます。
今心配事がおありの方も、必ず峠を越える日がやって来ますから、深悩みをせずに、心が落ち着くのを待っていてください。
現代人は心が脆いのかもしれませんね。
縄文人の人達は、現代人のように物が溢れていませんでしたから、生きることに必死だったと思います。マライやポリネシアには、縄文時代、海人がいたといいます。
西は遠くマダガスカルからアフリカ沿岸まで、東は太平洋のイースター島から新大陸の沿岸まで、これだけでも嘘のようなお話しですが、ゴンドラ形の船に乗り出掛けたというのです。
それだけではありません。
北は台湾から日本列島、それにハワイ、南はといいますとニュージーランドまで、海域を自在に航海していたと言われているのですから凄いお話です。
北海道フゴッペ洞窟には、ゴンドラ形の絵画が残っています。
彼らは、日本列島に降りたらそのまま土着して、縄文人に溶け込んだ海人もいたかもしれません。
日本だけでなく、東南・東アジア各地の古代土器や青銅器、岩窟絵画に残るゴンドラ形の船の正体は、幻の海人達だったのでしょうか。
日本神話に出て来る「天の鳥舟」とは、もしかすると海を自在に渡り歩いていた海人のことだったのかもしれません。