世見
2022年4月13日(水)


卑弥呼  

「卑弥呼」。この字の読み方には古くから二つあり、ヒミコ或いはヒメコと読むようです。
卑弥呼に対してのイメージは人によって大きく違います。
「とても美しい人だ」、或いは「あまり美人ではない」など様々ですが、あなたはどのような人物像を浮かべますか?
卑弥呼なる邪馬台国の女王の正体をどの様に議論すればよいのかはわかりませんが、佐賀県のJR神崎駅前に建つ卑弥呼像は、中々スッキリとしたお顔です。
卑弥呼は三世紀の倭国王だったと言われていますが、そのことを伝えているのは中国の古書『魏志倭人伝』のみなのです。
卑弥呼がどういう人物だったのか、どのような王であったのかを知る方法は『魏志倭人伝』以外にないのです。
「夫婿(かせい)無し 男弟有り たすけて国を治す 王になって以来見ること有する者少し 婢千人を以て自らはべらしむも 唯 男子一人あり 飲食を給し 字を伝え 居廟に出入りす 城柵もておごそかに設け 常に人がいて兵を持ちて守衛する」。
この文章は魏志によるものですが、現代語訳すると、
「諸国は共同して一人の女子を立てて王にしたのが卑弥呼。卑弥呼は鬼神を祀ることを生業にしていた。
すでに歳はとっていたが夫はいなかった。
ただ弟がいて国を治めるのを助けたのだ。
王になってから卑弥呼を見たり、会ったりした者は殆どいないかったようだ。
侍女は千人、男子はただ一人、男子は飲食物を運び言葉を伝えたりしたという。
男子は居処に出入りすることもあった。
宮室 楼観は城壁や木柵で厳重だった。
それと、常に武器を持って守る人もいた」
この文章から見ても、老いた卑弥呼しか浮かびません。
きっと、私達がイメージする卑弥呼ではない気がするのです。

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卑弥呼ネタは何十年と書き続けていますが、いつも曖昧なGoogle検索すれば出てくる情報なんですよね。。

予知能力や不思議な世界の方々はなぜ、出て来ないのでしょう。。
そういうことです。