世見
2022年1月23日(日)
宮城県と旧石器時代
歴史といえば、まだわからないことが沢山あります。
謎が多いだけ面白さもあります。
私達は、今自分が感じていることが一番実感出来ますが、たまには“日本人のルーツとは”なぁんてね、考えてみるのも楽しいと思いますよ。
例えば、東北自動車道で行けば仙台宮城ICの次の次、大和ICで下り、国道4号線に出て、仙北平野の西端に出掛けてみてください。
そこには日本列島最古の旧石器時代遺跡があります。
この遺跡は、なぁんと37万年前のものと言われているのですから驚きです。
37万年前の人類を想像するのって中々出来ませんが、東北の宮城県黒川郡大和町の地に37万年前に人々が生活をしていたのだと思うだけで元気になるから不思議です。
彼らはどのようにしてこの地にやって来たのだろうか。
当時は一面大平原だった現東シナ海を、徒歩でこの日本列島にやって来たとしたら凄い話です。
でもね、彼らが使用した石器の型や製法が、何ということでしょう、中国の周口店第二遺跡から出土した北京原人のものとほぼ共通だというのです。
ということは、37万年前の遺跡に暮らしていた人々というのは、北京原人だったということになります。
この中峯遺跡の他の層からは14万年前のものとされる玉髄製、碧玉製の石器も出土されていますし、そこから少し離れた古川市清水からも、20万年前のものと言われる石器が出土しています。
宮城県というのは旧石器時代文化の中心だったのかもしれません。
座散乱木遺跡は4万3000年前。
あまりにも昔過ぎますが、ロマンを感じますね。