松原照子世見
2021年9月25日(土)
ジョージ・ワシントン
アメリカ合衆国大統領といえば、世界の有名人です。
アメリカ合衆国初代大統領といえば、ジョージ・ワシントン。
彼の肖像画を見てみると、
↑↑
スマホかパソコンでね。
お札にしてもどれも唇を真一門字に閉じられていますが、その理由をご存知ですか?
何と歯が原因だったのです。
歯が抜け始めたのが、22歳。
当時の歯科技術では、歯周病の進行は止められなかったのです。
あの独立戦争の英雄と言われるワシントンなのですが、大統領になったあの時、彼の歯は1本しか残っていなかったというのです。
この時、ワシントンは57歳でした。
当時の入れ歯は、今では想像出来ないくらい品質は最悪でした。
ワシントンは、入れ歯作りに黒人奴隷の歯を使用していたというのです。
ワシントンは大農園主でした。奴隷は400人ほどいましたから、彼らから健康な歯を引き抜き、自分の入れ歯を作っていたのです。
彼の歯茎は腫れ上がり、いつも痛かったことでしょう。
67歳の時、高熱に襲われました。
咽喉感染症が彼の死因です。
今なら抗生物質で治ったことでしょう。
しかし当時、この病気を治す方法は、強烈な嘔吐剤と下剤、首には毒虫ツチハンミヨウを主原料とする粉を塗るのです。そのために皮膚から血が溢れました。
それよりも、カミソリで静脈を切り開き、悪い血液を抜く目的で、瀉血(しゃけつ)という血抜きも行われた結果、成人男性の全血液量の約半分の血を抜かれたのです。
凄い苦痛だったことでしょう。
まるで拷問です。
北西インディアン戦争の時の惨殺なのか、麻酔なしで健康な歯を黒人奴隷から引き抜いたからの呪いなのか、ワシントンの最後はむごたらしいものでした。