松原照子世見
2021年7月5日(月)


アイヌ語の地名?  

この夏は「暑い」この言葉が自然に口から出て来るような、嫌な夏になりそうです。
あまり暑いと「事件だぁ~」と言いたくなります。
フェーン現象というのは、夏場、発達した台風や低気圧が日本海側を通った時に日本海内陸部でよくみられる現象です。
昔はこのことを「風災」と言っていたのですって。何だかフェーン現象というより「風災」と言った方がピッタリします。
今年は、東京でも40℃なんて日が来るかもしれません。
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くるかもしれない~ こないかもしれない~
昨年も書いていました
毎年、恒例ですね


以前、東京の足立区で42.7℃を観測したことがあるようですよ。
夏になると、北海道は涼しくていいなぁ~と思いますが、札幌が寒くて沖縄が暑いと誰が決めたのでしょう。
北海道だって夏には30℃を超すこともあります。札幌で36.2℃なんていう日があったのですからね。
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毎年、超えています
年々、暑くなっています


北海道といえば、アイヌ。
アイヌの人々が原日本人だとしたら、その人々は日本列島の各地に広く分布していたとみてもいいように思います。
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思う~、気がする~

それと、縄文的な物を最も色濃く残しているのがアイヌの人々だったとすれば、アイヌ語が縄文語とルーツを同じくしていたとしたならば、その人々が残した地名が全国的に残っている気がするのです。
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気がする~、かもしれない~


地名というのは、5000年も残ると言われているのですからね。
東北地方以外では、大和朝廷によって書き直されているというのですが、アイヌ語の地名は、東北・北海道以外の地にもまだ残っているのです。
特に九州地方には比較的多く残っているのです。
九州の地名に“牛”の付く字を見付けたら、アイヌを思い出してみてください。
冠岳(カムイダケ)もあるのですよね。
沖縄本島北側に「牛首兵」なんていうところもあります。

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アイヌ語地名:(ウシ: ush)


今回は、北海道の地名で、頻繁に登場する「牛:うし」(ウシ: ush)の解説です。

美馬牛:美瑛町
岐登牛山:東川町
伊香牛:当麻町

けっして、牛の放牧場が在ったなどとは思わないで下さい。

アイヌ語地名を漢字で表記している場合の殆んどは、意味ではなく、
音を表しています。(勿論、意味を表す場合も在りますが、少ないです。)
さて、”(ウシ : ush)ですが(ウン : un)の複数形のように考えられていて、
普通は「たくさんある」「群生している」等に訳されます。
また、動詞の後に付くと、その動詞の動作が何度も繰り返される意を表します。”
(山田秀三著「アイヌ語地名の研究、1」p.22 より)

前置きはこの程度にして、実際の地名を見てみませう。

美馬牛(びばうし):美瑛町
 (ピパ・ウシ: pipa-ush-i) カラス貝・多き・処 の意です。
  美瑛の丘を観光すれば、おや?と気付く地名です。

日本全国には、動物の名がついた地名が数多くありますが、人との関わりが深い家畜は特に多く見かけます。
 なかでも「牛」の字が使われている地名は、全国に無数といえるほどあって、試しに地図を開いてみれば、地名である大字、字はもちろんのこと、河川や湖沼、峠や岬などから、道路や橋までいくらでも見つけることが出来ます。
 特に北海道から東北にかけて良く使われているようで、これは牛そのものを表現しただけでなく、古来の地名がなまったものや、アイヌ語などに由来するものも多いようです。
市町村名に、牛の字が入った物は、以前は少なからずあったのですが、昨今の町村合併とともに姿を消し、現在は北海道妹背牛町、茨城県牛久市だけになりました。

 この牛の字を使った地名が、実は東京の都心にもあります。新宿区の北部に残っている牛込という地名です。
 「うしごめ」の名の通り、この近辺はかつて自然の豊かな田園であり、そこにあった牧場で牛がたくさん飼われていたことからこの地名がついたと言われています。