松原照子世見
2021年1月20日(水)

針供養  

今日は「大寒」です。
「20日正月」ともいいます。
旧でいえば「こと納め」、そして旧でいえば「針供養の日」でもあります。
針供養なんて、現代人にはピンと来ないかもしれませんね。
“既製服”といえば出来上がった洋服“レディメイド”のことですが、以前はこのように言っていたのですよ。
今では「あつらえ」という言葉も消えかけています。
背広や女性のスーツ・ワンピース・ブラウス・スカート・ズボンは、この「あつらえ」をする人が多かったのです。
もう昔と言った方がいいのかもしれませんが、私の娘時代は針供養という言葉はよく耳にしました。
アァそうそう、「あつらえ」とは、その人の体型に合わせて一点ものを作ることです。今でいえば“オーダーメイド”(注文服)です。
「いっちょうら」こんな言葉もありました。
「いっちょうら」とはとても大切な一着ということです。
「あつらえ」「いっちょうら」はもしかすると関西弁かもしれません(笑)。
今日はいっちょうらを着て過ごしたくなりました。
あの奈良の大仏様は暑がりだったのでしょうか。
薄い着物を着ておられます。
あの大仏様は座っておられますが、高さはなんと約15mもあるのです。
重さは250トン。
大仏様の着物って、いったいどれだけの布が必要になるのでしょうか。
頭の長さだけでも5m。
あの切れ長の両眼もそれぞれ1.2mもあります。
手のひらの長さは1.65m、足の長さは3.55mもあります。
大仏様が立たれると、身長ってどのくらいなのでしょうね。
大仏様に背広を着せたくなりました(笑)。