松原照子世見
2020年4月30日(木)

オスマン帝国  

中央アジアから移住したトルコ族によって、1299年、アナトリアにイスラム国家が建国されました。
第一次世界大戦後のトルコ人による祖国解放運動のことを「トルコ革命」といいます。この革命によって1922年に滅亡するまで、トルコ人による帝国は600年余に渡って西アジア(イランを除く)、北アフリカ、バルカン、黒海北岸、カフカフの大部分の地域を支配していました。
こうして見ても、いつどこの国に何が起きるかわかりません。
1299年から1922年までの600年余り、世界の中にあって名を馳せたオスマン帝国は、まさかの終わりを告げたのです。
オスマン帝国は、スレイマン1世の時代には最盛期を謳歌していました。
その領土はアジア・アフリカ・ヨーロッパの3大陸に跨り、東地中海一帯を覆う大帝国でした。
この時代には、北アフリカのムスリムが帝国の実主権を受け入れ属国となり、バルカンではベオグラード、ブダペストが併合されてハンガリーが服属し、ウィーンが包囲攻撃されたのです。
これほどまでに力のあったオスマン帝国も、地図から姿を消しました。
現在の世界地図を見ていますと、いつの日か国名が変わったり、戦争があったりと平穏では終わらないのがわかります。
オスマン帝国時代のスルタン即位式。中央にメフメト2世が座り、左にワジールとカザスケル、右に太刀を持つ人、手前左には各部隊長、手前右にウラマー、棒を持った士官が式の介添えを行っていて、中央ではスルタンに対し忠誠の誓いを行っています。
何故こんなことを書いているのか‥‥。
それは今、私にしか見えないそのような絵が見えて、その絵の中に今書いた人の説明があったからです。



私にしか見えないそのような絵…