プレプリントサーバbioRxivに、世界的に感染が拡大している新型コロナウイルスについて、HIVウイルスと「不気味なほど」(Uncanny)類似したタンパク質が含まれている、と主張するプレプリントが2020年1月31日に掲載されたものの、研究者等から多くの批判を受け2日後の2月2日に取り下げられたことが話題になっています。
元となったプレプリントはインド・ニューデリーの研究者らが投稿したもので、新型コロナウイルス(2019-nCoV)にHIVウイルスと酷似した4つのアミノ酸残基が含まれていることを発見したとしています。抄録ではこの類似を「自然界で偶然、起こるとは考えにくい」と主張していました。しかしこの論文に対しては多くの研究者等から手法や結果の解釈について批判のコメントが寄せられ、週末中の2月2日に著者ら自身によって取り下げられました。このような事態を査読が行われていないプレプリントの問題点と指摘する声もある一方で、取り下げまでのスピードの迅速さを評価する意見もあります。
なお、2020年2月現在、bioRxivでは新型コロナウイルス関連に限らずすべてのプレプリントのページにおいて、bioRxivには現在非常に多くの新型コロナウイルスに関するプレプリントが投稿されているものの、それらは査読を受けていない段階にあるものであって、なんらかの結論が出たものと解釈したり、臨床実践等に用いたり、ニュースメディア等で取り上げるべきではない、という注意喚起が表示されるようになっています。
タイ保健省は2日、新型コロナウイルスによる重症の肺炎患者にインフルエンザ治療薬と抗エイズウイルス(HIV)薬を組み合わせて投与したところ、症状が急速に改善したと発表した。
治療に当たった医師によると、10日にわたって症状が悪化し続けていた中国人女性(71)に投与した。熱が下がり、食欲が回復。48時間以内にコロナウイルスが消えた。
2019年7月、カナダからコロナウイルスを密輸していたという謎の貨物が発見された。そして、カナダの研究所で働いていた中国人研究者が送り主であることまで突き止められた。その後のGreatGameIndia誌による調査によると、これは大流行した武漢コロナウイルスと同一であり、さらにこのウイルスが中国の生物兵器戦争プログラムと関係していることまで突き止めた。
2017年2月23日付の英科学誌「ネイチャー(Nature)」は開所式を控えた武漢NBLについて報じた記事を掲載し、先に述べたSARSウイルスの流出事故や、中国の官僚主義的な隠蔽体質を理由として、武漢NBLが運用開始後に何らかの人的ミスにより毒性を持つウイルスがBSL-4実験室から流出して中国社会にウイルス感染が蔓延し、大規模な混乱が引き起こされる可能性を懸念していた
「新型ウイルス、早期に警告しようとして口止めされた中国人医師」
「新型肺炎を武漢で真っ先に告発した医師の悲運12月に警告も、当局から処罰され本人も感染」
国立国際医療研究センターは2月6日、国内で新型コロナウイルスの感染が確認された患者3人の治療経過を公表した。1人は抗エイズウイルス(HIV)薬を投与した後、症状に改善傾向がみられたとしている。国内で患者治療の詳細が明らかになるのは初めて。