2日午後5時半すぎ、鹿児島県の薩摩硫黄島で小規模な噴火が発生しました。気象庁は噴火警戒レベルを「火口周辺規制」を示す2に引き上げて、火口からおおむね1キロの範囲で噴石に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、午後5時35分に鹿児島県の薩摩硫黄島の硫黄岳で小規模な噴火が発生し、噴煙は一時、火口の上空1000メートル以上に達しました。

気象庁は、今後も小規模な噴火が発生するおそれがあるとして、「火口周辺警報」を発表したうえで、噴火警戒レベルを、レベル1から「火口周辺規制」を示すレベル2に引き上げました。

気象庁は、火口からおおむね1キロの範囲では、噴石に警戒するとともに、風下側に流される火山灰や小さな噴石、火山ガスなどに注意するよう呼びかけています。

薩摩硫黄島とは

鹿児島県三島村の薩摩硫黄島は鹿児島市から南へ90キロほど離れた東西6キロ、南北3キロの火山島です。

東側に硫黄岳があり、山頂にある火口では、過去に噴火が繰り返し起きています。

住民はおよそ100人で、火口から南西に2.5キロから3キロほど離れた地域に住んでいます。