松原照子世見 2018年9月14日(金)
14歳
現代日本の14歳と、210年前の14歳との違いは何なのでしょうね。
あのマシュー・ペリーは、14歳の時に米国海軍に入隊しました。
やがて彼は日本にやって来たのです。
ペリーは、日本遠征からマンハッタンに帰ると、『日本遠征記』を3巻書き上げましたが、帰国からわずか4年後に風邪をこじらせ、64歳の人生に幕を下ろしました。
徳川幕府の鎖国体制が、ペリー来航によって終焉したのは誰もが知るところです。
もう一人、14歳で人生を大きく変えた、“音吉”という少年のことをご存知だろうか。音吉14歳の時、仲間の岩吉と久吉と共に、水主であったことから遠州沖に出た。
その時に暴風雨に遭い、14か月も太平洋をさまよったといいますから凄い話です。
彼らは無事にアメリカに漂着。
その後、モリソン号事件でアメリカに再び戻った音吉。
その後は、上海そしてイギリスの貿易会社で働きました。
それ後は、イギリス海軍の日本語の通訳をするために長崎へとやって来たのです。
47歳、シンガポールで亡くなるまでは、マレー人の妻と仲良く暮らしたそうです。
こうして見ると、14歳といったら立派な青年です。
現代の日本に於いての14歳とは随分と違うなぁ~と思ってしまいますが、人間って本来逞しい生物なのだと思います。
14歳で米国海軍に入隊したペリーは、日本の歴史を大きく変えました。
音吉も、日本との橋渡しをするためにイギリス海軍の通訳になるとは、太平洋をさまよっていた14か月間には思わなかったことでしょう。
漂着した先がアメリカだったことが通訳という仕事につけた要因ですが、私から見ると、イギリス海軍の通訳の役目が待っていて漂着したのではと思います。
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いつもの歴史を書き並べての感想文でした……