さてさて、パソコンも触れない人間が
どうやって研究していたのでしょうかね・・(笑)

お金大好き、松原照子さんです・・

不思議な世界の方々に教えてもらったのでしょうか?(笑)


鉱物入り化粧品発行国日本国特許庁(JP)公報種別公開特許公報(A)公開番号特開平10-120520公開日平成10年(1998)5月12日出願番号特願平8-278182出願日平成8年(1996)10月21日代理人【弁理士】
【氏名又は名称】清水 久義 (外2名)
発明者松原 照子要約目的


構成
特許請求の範囲 
【請求項1】 容器内に化粧用液体が収容されるとともに、この化粧用液体内に鉱物が浸漬されてなることを特徴とする鉱物入り化粧品。
【請求項2】 鉱物が、セキエイ、電気石、ゼオライト、ヘマタイト、コランダム、リョクチュウ石、ジルコン、キンリョク石、トパズ、タンパク石、トルコ石、ザクロ石、ゲッチョウ石、コウギョク、メノウの1種または2種以上である請求項1に記載の鉱物入り化粧品。
【請求項3】 容器及び化粧用液体が透明または半透明であり、鉱物が装飾用鉱物である請求項1に記載の鉱物入り化粧品。
【請求項4】 化粧用液体が、尿素と、該尿素100重量部に対してアルコール分を除去したぶどう酒30~100重量部とを含有する美白洗浄液からなるものである請求項1~3のいずれかに記載の鉱物入り化粧品。
【請求項5】 化粧用液体が、脂肪酸のカリウム塩の他に、未反応脂肪酸、脂肪酸のモノグリセリドおよびジグリセリドを含有する中性~弱アルカリ性の液状石鹸と、該液状石鹸100重量部に対し、界面活性剤15~50重量部およびアルコール分を除去したぶどう酒3~40重量部とを含有する美白液状石鹸からなるものである請求項1~3のいずれかに記載の鉱物入り化粧品。
発明の詳細な説明 
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、肌にやさしく塗り心地の穏やかな鉱物入り化粧品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】化粧品は日常的に使用されるものであるため、肌に塗布した時の刺激が少なく、マイルド感を感じさせるものであることが望ましい。
【0003】特に、最近では、健康に対する意識の高まりから、肌への刺激が少ない天然材料あるいは天然材料に由来する成分を主体とする化粧品が求められており、肌への塗布感覚が一層重要視される傾向にある。
【0004】この発明は、このような現状に鑑みなされたもので、肌に塗布した時の刺激性が少なくマイルド感の高い液状化粧品の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明者らは、鋭意研究の結果、化粧用液体の中に鉱物を入れておくことにより、化粧用液体の塗布時に、肌に感じるマイルド感が増大することを知見し、この発明を完成した。
【0006】即ち、この発明は、容器内に化粧用液体が収容されるとともに、この化粧用液体内に鉱物が浸漬されてなることを特徴とする鉱物入り化粧品を要旨とする。
【0007】このように、鉱物を浸漬しておくことにより、塗布時のマイルド感が増大する理由は定かではないが、おそらくは鉱物中の各種塩成分やあるいはSi、Fe等の元素が分子レベルで、化粧用液体に含まれる水成分に作用してこれを改質するからと推測される。
【0008】ここに、鉱物の種類は特に限定されることはないが、好ましいものとして、セキエイ、電気石、ゼオライト、ヘマタイト、コランダム、リョクチュウ石、ジルコン、キンリョク石、トパズ、タンパク石、トルコ石、ザクロ石、ゲッチョウ石、コウギョク、メノウを挙げうる。これらの鉱物は、1種のみを用いても2種以上を同時に用いても良い。
【0009】また、望ましくは、容器及び化粧用液体が透明または半透明であり、かつ鉱物として装飾用鉱物が用いられるのが良い。こうすることにより、化粧用液体に浸漬された装飾用鉱物を、容器外から視認することができ、装飾用鉱物の美麗さや輝きにより、装飾性、豪華性、高級感を醸し出すことができ、商品価値の高い化粧品となしうる。装飾用鉱物としては、例えば、セキエイ(宝石名は水晶であり、特にアメジストが望ましい)、コランダム(宝石名はルビー、サファイア)、リョクチュウ石(宝石名はエメラルド、アクアマリン)、ジルコン(宝石名はヒヤシンス)、キンリョク石(宝石名はオリエンタル・キャッツアイ、オリエンタル・クリソライト、アレキサンドライト)トパズ(宝石名はトパズ)、タンパク石(宝石名はオパール)、トルコ石(宝石名はトルコ石)、ザクロ石(宝石名はガーネット)、ゲッチョウ石(宝石名はムーンストン)、コウギョク(宝石名はヒスイ)、メノウ(宝石名はメノウ)等を挙げうる。なかでも、アメジストは、化粧用液体の塗布時のマイルド感の増大効果に極めて優れると共に、色調的にも重厚感のある崇高な雰囲気を醸し出し、容器外からこれを鮮やかに視認することができて、高級感のある極めて商品価値の高い化粧品となしうる点で最も好ましい。
【0010】また、鉱物が浸漬される化粧用液体の種類は特に限定されることはないが、次のようなものを用いるのが望ましい。この理由は、以下に説明するこれらの化粧用液体が、天然材料に由来する成分を主体として優れた美白効果を有するとともに、天然の鉱物と相性が良いためである。
【0011】まず第1に、尿素と、該尿素100重量部に対してアルコール分を除去したぶどう酒30~100重量部とを含有する美白洗浄液からなる化粧用液体を挙げうる。
【0012】また、第2に、脂肪酸のカリウム塩の他に、未反応脂肪酸、脂肪酸のモノグリセリドおよびジグリセリドを含有する中性~弱アルカリ性の液状石鹸と、該液状石鹸100重量部に対し、界面活性剤15~50重量部およびアルコール分を除去したぶどう酒3~40重量部とを含有する美白液状石鹸からなる化粧用液体を挙げうる。
【0013】これら2種類の化粧用液体において、美白効果を有する共通成分はぶどう酒である。ぶどう酒は、15%程度のアルコールを含有する発酵酒であり、他にクエン酸、リンゴ酸、酒石酸等の有機酸、グルコース、果糖等の糖類を豊富に含み、pH2.5~3.5程度の酸性であって、健康な肌が弱酸性であることから、低刺激でありながら優れた美白効果が得られる。赤、白、ロゼのいずれのぶどう酒でも同等の美白効果が得られるが、赤やロゼを使用すると着色されて化粧品としての心理的な使用感を損なうおそれがあるため、化粧品の色として一般的な白を使用することが好ましい。なお、この発明の美白化粧品においては、ぶどう酒はいずれもアルコール分が蒸発により除去された状態で含有されているため、含有量はアルコール分を除外した量で規定され、この明細書においても特に記述のない限り、ぶどう酒量は約15%のアルコールを除外した量を示している。また、いずれの美白化粧品においても、アルコール分は後述の製造過程において蒸発除去されるものであり、出発材料にはアルコールを含む状態で計量し使用するものとする。
【0014】第1の化粧用液体において、尿素は、皮膚の角質層を柔軟にする成分である。尿素およびぶどう酒の配合比は、尿素100重量部に対してぶどう酒30~100重量部とする必要がある。ぶどう酒が30重量部未満では相対的に尿素量が増えてぶどう酒に十分に溶け込まずシャーベット状になり肌への使用感の悪いものとなる。一方、ぶどう酒が100重量部を超えると、美白効果が飽和して多量の配合が無駄になる。特に好ましいぶどう酒の配合量の下限値は、尿素100重量部に対し40重量部であり、上限値は80重量部である。なお、尿素およびぶどう酒以外の原料として、薬品臭を消して化粧品としての使用感を高めるために、適宜香料を添加してもよい。香料を添加する場合は、肌への刺激性の少ない天然香料が好ましい。
【0015】前記美白洗浄液からなる化粧用液体は、好ましくは次のようにして製造される。
【0016】即ち、所要量の尿素およびぶどう酒の混合物を、撹拌しながら常温から50~70℃に達するまで徐々に加熱し、この間にアルコール分を除去する。アルコールの残留量が多いと肌への刺激が強くなるために十分に除去する必要があるが、短時間で除去するために高温にすると、ぶどう酒に含有される酵素類がこわれるおそれがあるため、上記温度範囲が好ましい。なお、香料を添加する場合は、最高温度に達したのちに加える。
【0017】上記第2の美白液状石鹸からなる化粧用液体は、ベースとなる液状石鹸に界面活性剤およびぶどう酒を添加したものである。
【0018】前記液状石鹸の材料となる油脂は、肌への刺激を抑えるために主として天然油脂を使用することが好ましい。石鹸材料として使用できる天然油脂であれば特に限定されず、動物性の牛脂、ラード、馬油、ミンク油等、植物性の落花生油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、なたね油、糠油等を例示でき、これらの一種または2種以上を使用する。特に、落花生油、ミンク油はワックス分を豊富に含み温熱効果や乾燥防止効果を有するのみならず、皮膚に対する親和性が良いために推奨できる。さらに、前記天然油脂のみでは、匂いが強くなったり低温時に固くなるおそれがあるため、天然油脂から精製したラウリル酸、パルチミン酸、ステアリン酸、ミスチリン酸等の脂肪酸を併用することが好ましい。天然油脂から精製した脂肪酸であれば肌に優しく、天然油脂と同様の使用感が得られる。材料油脂における天然油脂と脂肪酸の配合割合は、70:30~30:70が好ましい。
【0019】また、界面活性剤は、石鹸としての除菌洗浄力を増すとともに、低温時においても安定した液化状態を保つために添加される。界面活性剤は、肌への刺激を抑えるために天然成分に由来するものが好ましく、ヤシ油アミドベタイン液等を例示できる。界面活性剤の配合量は、後述の方法で製造される液状石鹸100重量部に対して、15重量部未満では上記効果に乏しく、50重量部を超えると相対的に前記液状石鹸が少なくなって石鹸としての洗浄効果が却って低下する。従って、界面活性剤は液状石鹸100重量部に対して15~50重量部とする必要があり、好ましい下限値は25重量部、上限値は40重量部である。
【0020】また、ぶどう酒の配合量は、液状石鹸100重量部に対して3重量部未満では美白効果が乏しく、40重量部を超えると相対的に前記液状石鹸が少なくなって石鹸としての洗浄効果が損なわれる。従って、ぶどう酒の配合量は液状石鹸100重量部に対して3~40重量部とする必要があり、好ましい下限値は10重量部、上限値は25重量部である。
【0021】上記美白液状石鹸は、上記材料を原料として中性~弱アルカリ性でかつ泡立ちの良い液状石鹸を製造するために、好ましくは、材料油脂を水酸化カリウムで鹸化して脂肪酸のカリウム塩を生成する第1工程と、第1工程の反応液に材料油脂を追加して脂肪酸および/またはそのモノ、ジグリセリドを生成し、液状化およびpHの低下を図る第2工程の2段階の反応によって、中性~弱アルカリ性の液状石鹸を製造する過程で、ぶどう酒および界面活性剤を添加して製造される。
【0022】前記第1工程において、反応釜中で材料油脂、触媒としてのアルコール、水酸化カリウムおよび液状石鹸としての濃度調整のための水を混合加温して鹸化反応させ、脂肪酸のカリウム塩を生成させる。このとき、反応温度が60℃未満では鹸化反応が極めて遅いために実用的でなく、100℃を超えると材料油脂が酸化分解するおそれがあるため、60~100℃で鹸化反応させることが好ましく、特に70~90℃の範囲が好ましい。また、水酸化カリウムは、材料油脂の鹸化反応が終了して脂肪酸のカリウム塩が十分に生成されるように、材料油脂の鹸化価等から化学量論的に計算される量よりもやや過剰に加える必要がある。鹸化反応が終了した状態とは、加えた水酸化カリウムによって鹸化反応が飽和し、過剰分の水酸化カリウムが遊離アルカリとして存在する状態であり、反応中の反応液のpHを監視することによって鹸化反応の終了を知ることができる。具体的には、反応系内に水酸化カリウム水溶液を徐々に加えていき、反応液のpHが10.5~11程度に上昇したときに鹸化反応が終了したと見做すことができる。
【0023】前記第2工程においては、第1工程で得た反応液に材料油脂を追加し、アルコール存在下で40~80℃で48~96時間保持して反応液を熟成させることにより行う。材料油脂を追加して系内の油脂を過剰とすることにより、前記遊離アルカリは追加した材料油脂の鹸化反応に消費され、脂肪酸のカリウム塩の他、脂肪酸のモノグリセリドおよびジグリセリドを生成する。また、第1工程およびこの第2工程で新たに生成された脂肪酸のカリウム塩の一部は、加水分解されて脂肪酸を生成し、この脂肪酸は遊離脂肪酸として存在する他、モノグリセリドまたはジグリセリドとしても存在する。そして、反応液は、これらの脂肪酸あるいはそのモノグリセリドおよびジグリセリドの存在によって、反応液は液状化しpHが低下する。なお、前記脂肪酸のカリウム塩から遊離したアルカリは、再び未反応油脂の脂肪酸のカリウム塩の生成に消費され、これらの反応を繰り返しながら、遊離アルカリは消費され尽くす。したがって、この第2工程により得られた反応液、すなわち製造された液状石鹸は、遊離アルカリがほとんど存在せず、脂肪酸のカリウム塩と脂肪酸およびそのモノ、ジグリセリドとが混在した状態となって、中性~弱アルカリ性の少し白濁した粘調な均一なクリーム状となり、室温まで冷却してもなお流動性のある液状となる。
【0024】製造される液状石鹸のpHは、次に詳述する第2工程の反応条件に従って、7.7~9.7の範囲とする。これは、pHが9.7を超えると石鹸の脱脂力は高まるが使用後に皮膚が引きつった感じとなり刺激性が強くなり、pHが7.7未満では起泡力が低下して油分がべたつき、もはや石鹸としての作用がなくなってしまうからである。
【0025】前記第2工程における反応条件は、反応温度が40℃未満では、遊離アルカリによる鹸化反応および脂肪酸の生成が進まず、80℃を超えると材料油脂が酸化分解されるおそれがある。また、熟成時間が48時間未満では鹸化反応の脂肪酸の生成が不十分で所定のpHまで下がらず、96時間を超えて熟成させても鹸化反応および脂肪酸の生成が飽和して意味がなく、未反応の油脂が酸化分解するおそれもある。したがって、反応温度は40~80℃の範囲で48~96時間熟成させる必要があり、特に好ましくは、50~70℃で60~84時間である。
【0026】また、第2工程において追加する材料油脂量は、反応液の遊離アルカリ量や、使用する油脂の鹸化価等によって異なるが、第1工程で使用した材料油脂の合計量の1~20%程度を使用すれば、遊離アルカリが存在せず上記範囲のpHの液状石鹸を製造することができる。これは、追加する材料油脂量が1%未満では遊離アルカリが残留するおそれがあり、また、20%を超えると反応液のpHが下がり過ぎるためである。特に好ましい材料油脂の追加量は、5~10%である。
【0027】なお、これらの2つの工程は、反応効率を高めるために、水蒸気やアルコールを系外に逃がさないように密閉状態で行うことが好ましい。
【0028】このような製造工程において、前記界面活性剤の添加時期は、第2工程中あるいは第2工程で材料が反応後クリーム状となり、かつ冷却する前が好ましい。また、ぶどう酒の添加時期も第2工程で材料が反応後クリーム状となり、かつ冷却する前が好ましい。反応前あるいは反応中から添加すると加熱が過ぎてぶどう酒に含有される酵素類が壊れるおそれがある。また、冷却後ではアルコールが十分に除去されず、最終製品中に多量のアルコールが残留して肌への刺激が強いものとなる。
【0029】また、香料、薬効成分を添加しても良く、これらも第2工程の反応終了後に添加することが好ましい。
【0030】以上説明した2種類の化粧用液体の用法は、いずれも所要量を顔や手につけ、洗顔あるいはマッサージしたのち、洗い流したり拭き取ったりして用いる。
【0031】
【実施例】まず、実施例において用いる2種類の化粧用液体について説明する。なお、ぶどう酒はいずれもアルコール分15%の白ぶどう酒を用いた。
【0032】[美白洗浄液からなる化粧用液体]尿素100重量部とぶどう酒80重量部(アルコール除去換算量で68重量部)を混合し、撹拌しながら1℃/分の昇温速度で徐々に加熱し、60℃に達したときに加熱を中止し、自然放冷したものを用いた。得られた化粧用液体は透明であった。
【0033】[美白液状石鹸からなる化粧用液体]まず、製造原料として次に示す材料を使用し、2段階の工程によりベースとなる液状石鹸を製造した。
【0034】
製造原料(第1工程)
落花生油 150kg ミンク油 100kg パルチミン酸 250kg 水酸化カリウム 90kg(25%水溶液に別途調製)
水 940kg エチルアルコール(触媒)25kg製造原料(第2工程)
ミンク油 25kg エチルアルコール 200kg(第1工程)容量1.8トンの密閉式の反応二重釜内に、落花生油、ミンク油、パルチミン酸、エチルアルコール、前記水酸化カリウム水溶液の1/3量および前記水の1/3量を入れて混合し、攪拌するとともに蒸気を加えながら80℃に加温した。そして、反応液を80℃に保持しながら、約7時間をかけて残りの各2/3量の水酸化カリウム水溶液と水とを徐々に加えた。さらに、反応の最終段階ではフェノールフタレイン指示薬により反応液のpHを監視し、pH10.5となるように水酸化カリウム水溶液の添加量を制御した。
【0035】(第2工程)第1工程により得た反応液を同じ反応二重釜に入れたままで、ミンク油およびエチルアルコールを加え、密閉状態で60℃に加温し、72時間熟成させた。反応液は、pH8.7の弱アルカリ性となり、白濁した粘調の液状石鹸を得た。
【0036】そして、反応終了後、熟成前に、反応物(液状石鹸)100重量部に対して、界面活性剤30重量部およびぶどう酒20重量部(アルコール除去換算量で17重量部)を添加し、美白液状石鹸からなる透明な化粧用液体を製造した。界面活性剤はいずれもヤシ油由来のアミドベタイン液を使用した。
【0037】上記により製造した2種類の透明な化粧用液体各200ミリリットルに対し、鉱物として、アメジスト、電気石、ゼオライト、ヘマタイト、ルビー、エメラルド、ジルコン、キンリョク石、トパズ、オパール、トルコ石、ガーネット、ゲッチョウ石、ヒスイ、メノウの各石100gを浸漬して10日間以上放置した。一方、上記と同じ2種類の化粧用液体で鉱物を浸漬させていないものを用意した。
【0038】そして、各化粧用液体を、20代~70代の女性各100人に使用してもらい、塗布時の刺激性の強弱、マイルド感を比較してもらったところ、鉱物を浸漬させていなかった化粧用液体に対して、各鉱物を浸漬させた化粧用液体の方が刺激性が少なくマイルド感が高いと感じた人が8割以上を占めるものであった。特に鉱物としてアメジストを用いた場合には、9割以上の人が、用いなかったものよりも刺激性が少なくマイルド感が高いと感じるものであった。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、容器中の化粧用液体内に鉱物が浸漬されているから、この鉱物の作用により化粧用液体を肌に塗布したときの刺激性を少なく、マイルド感を高めることができ、肌にやさしい化粧品となすことができる。
【0040】また、容器および化粧用液体が透明または半透明であり、鉱物が装飾用鉱物である場合には、上記効果に加えて、化粧用液体に浸漬された装飾用鉱物を、容器外から視認することができ、装飾用鉱物の美麗さや輝きにより、装飾性、豪華性、高級感を醸し出すことができ、商品価値の高い化粧品となしうる効果がある。
【0041】また、化粧用液体として、請求項4または5に記載のものを用いた場合には、上記効果に加えて、美白効果にも優れた化粧品となしうる効果がある。