あるお母さんからこんな相談を頂きました。
「うちの子は受験生なのに全く焦りが感じられません。夏休みも終わってしまいましたが大丈夫でしょうか?」
どんなにのんびりしている、あるいはやる気がないように見える子供にも
やる気はちゃんと存在しています。
ましてや中学3年の夏ともなれば
程度の違いこそあれ、焦りを感じない子供はいません。
「一生懸命になっている姿を見られるのが格好悪い」
「焦っているのを知られたくない」
反抗期特有の感情が、やる気の行動化を阻害しているのです。
そんな子供たちに必要なのは「大義名分」です。
新学期が始まって「周囲の友達が塾に通い始めた」
「夏期講習に参加した」という情報を耳にすると
「友達が行っているから自分も塾に行きたい」と言い出すことがあります。
そのような変化が見られたら、茶化したり、どうせ遊びの延長でしょう、
などと言ったりせずに、子供の話をよく聞いてあげてください。
「友達が行っているから」と軽いノリでの発言であっても
本心では「自分も勉強したい」と思っているのです。
気持ちが勉強に向いているときには
「今の成績では厳しいよ」と多少難しい話をしてもきちんと耳を傾けますし
目標が決まればそれに向けての努力もはじめます。
この時期、子供の小さな変化を見逃さないように
アンテナを張っていただきたいと思います。