こんばんは!



ほんとーーーーに暑い!いや、熱い!


今日からクールビズですが、それでもだめ。なかには39度を超えた地域もあるとか。


軽井沢にでも逃げたい気分です・・・。



さて今回は前回の「中間態」の続きのお話。


英語には


能動態 (Active Voice)


受動態 (Passive Voice)


の2つの態(Voice)があると習ったかもしれませんが、実際にはそれに


中間態 (Middle Voice)


を加えた3つの態があるということを理解しなくてはなりません。



中間態については前回のブログで説明しましたが、



This car sells well.


「この車はよく売れる」



のように、一見すると動詞の sell が自動詞なのか他動詞なのか分からず、文が能動態なのか受動態なのかが分からない態です。




しかし、実際の学校英語ではこの中間態について説明がされることはありません。


中間態をとる動詞は実際には非常に多いにも関わらず、です。


これは明らかに学校英語教育の問題でしょう。



中間態をとる代表的な動詞には以下のようなものがあります。


sell: 「売れる」

This car sells well. 

「この車はよく売れる」



dress: 「身なりが良い」

She always dresses well. 


「彼女はいつも良い身なりをしている」



wash: 「洗濯できる」

This shirt washes easilly. 


「このシャツは手軽に洗濯できる」 



iron: 「アイロンできる」


This shirt irons easilly.


「このシャツは手軽にアイロンできる」 



read: 「読める」


The article reads like a novel.


「その記事は小説のように読める」



cut: 「切れる」


This meat cuts easily.


「この肉は簡単に切れる」



paint: 「塗れる」


This wall paints well.


「この壁はすごく塗りやすい」




ちなみに、中間態の文ではwell などの副詞を置くのが普通です。


これは「特徴付けの制約」によるものです。


例えば、


?? This car sells. 「この車は売れる」


という文は不自然だとされます。


なぜなら、車が売れるのは当然だからです。


「どう売れるのか」という副詞(ここでは well など)が必要とされるのです。


(つまり、「何らかの特徴付けがされなければいけない」という制約があるのです。)


以下も同様です。



?? She always dresses. 「彼女はいつも身なりをする」


⇒ 服を着るのは当然だと考えられるので、副詞がなければ、つまり「どう着るのか」という説明がなければ不自然。



?? This shirt washes. 「このシャツは洗濯できる」


⇒ シャツが洗濯できるのは当然だと考えられるので、副詞がなければ、つまり「どう洗濯されるのか」という説明がなければ不自然。



?? This shirt irons. 「このシャツはアイロンできる」

⇒ シャツがアイロンできるのは当然だと考えられるので、副詞がなければ、つまり「どうアイロンされるのか」という説明がなければ不自然。



?? This article reads. 「この記事は読める」


⇒ 記事が読めるのは当然だと考えられるので、副詞がなければ、つまり「どう読まれるのか」という説明がなければ不自然。



?? This meat cuts. 「この肉は切れる」


⇒ 肉が切れるのは当然だと考えられるので、副詞がなければ、つまり「どう着られるのか」という説明がなければ不自然。



?? This wall paints. 「この壁は塗れる」


⇒ 壁が塗れるのは当然だと考えられるので、副詞がなければ、つまり「どう塗られるのか」という説明がなければ不自然。




次回に続く?