おはようございます!



サッカーコンフェデ杯、日本惜しくもイタリアに負けてしまいましたね・・・。


一時は二点差でリードしていて、ゲーム内容も悪くなかっただけに、もったいないもったいない、という印象でした。


朝から応援しすぎて疲れてしまいました・・・(笑)。




さて今回は


a と the の強調時の発音


についてお話しましょう。





冠詞の a と the は、子音の前では特に発音は変わらず、母音で始まる名詞の前では


a が an という形になり、


the の発音が、/ðə/ (「ダ」 から ⇒ /ði/(「ディ」) になる



と教わったかもしれません。



しかし、実際ネイティブスピーカーでもこのルールを完全に守っているかというとそうでもないです。


会話だとけっこう曖昧に冠詞が発音されます。





また、意外と知られていない興味深いルールは、



a と the は強調するときに発音が変化する


/ə/ (「ア」)  ⇒  /ey/ (「エイ」)


/ðə/ (「ダ」)  ⇒ /ði:/ (「ディー」)



というものです。



そう、後に続く名詞が母音で始まるか始まらないかに関わらず、強調する意図がある場合には a と the の発音が変わるのです。


Did you see the Leonard DiCaprio?  ⇒ the /ði:/

あのレオナルド・ディカプリオに会ったのかい?」



同姓同名の違う人ではなく、あの俳優のレオナルド・ディカプリオのこと、と強調しています。


皆が普通持っているイメージとしてのレオナルド・ディカプリオという人物を特定するわけですね。


このような場合、定冠詞の the は、/ðə/ 「ダ」 ではなく、/ði:/ 「ディー」 と発音される傾向にあります。




さらに興味深いのは、不定冠詞の a が /ey/ 「エイ」 と発音される場合でしょう。


He is a very handsome man.  ⇒ a /ey/

「彼は(本当に)とてもハンサムな男だ」


上の場合、不定冠詞の a は「彼がとてもハンサムだ」ということを強調するとき、


/ə/ (「ア」) という発音が ⇒  /ey/ (「エイ」) という発音になります。




また、強調の意図以外にも、a と the が /ey/ や /ði:/ と発音されることがあります。


それは、次の言葉を探していたり、間を埋めたりする場合によく現れます。


ネイティブスピーカーと話していると気が付くことがあるでしょう。



At McDonald's:

Shop Attendant:  Hi. What would you like to have? 「ご注文をどうぞ」

Customer:  Can I have a ... 「えーっと・・・」  ⇒ a /ey/



上のような例では、お客(Customer)が使う不定冠詞 a は、/ə/ (「ア」) ではなく、/ey/ (「エイ」) と発音されることがあります。



注文する商品を考えながら間を埋めているのでしょう。


もちろんこれは定冠詞の the にも当てはまります。

What is the ... ah... 「何だろう、この、うーんと・・・」  ⇒ the /ði:/



ここでは、「これは何?」のような質問をしようとしているのですが、訊こうとしているものが何と言うか(表現するか)が分からないために the という言葉を使って次の言葉を探しているのです。



そのような場合、定冠詞の the は、/ðə/ (「ダ」) ではなく /ði:/ (「ディー」) と発音されることがあります。




このような a と the の発音は学校では習いませんが、会話中ではよく聞かれる発音です。


ただし、やはり試験のような場では使用を避けるべきです。



「このような発音もされる」 と覚えておくとよいでしょう。