おはようございます!
先日、久しぶりに沖縄料理店に行ってきました。
今年は故郷沖縄に帰れないかもしれないので、沖縄そばが何倍もおいしく感じられましたよ。
あー、沖縄帰りたい。
さて今回は
have been to と have gone to の違い
についてお話しましょう。
現在完了形の <経験用法> 「行ったことがある」 と <完了用法> 「行ってきた(ところだ)」 という意味を表す場合に、have/has とともに been to が使われます。
経験用法
Mr. Shinzato has never been to Europe, but his mother has been there 8 times.
「新里先生はヨーロッパに行ったことがないが、お母様は8回も行ったことがあるという」
完了用法
I have (just) been to the post office.
「(ちょうど)郵便局に行ってきたところだよ」
(「郵便局に行ったことがある」というのは不自然。また、just などの副詞があれば完了用法だと分かりやすい」
ただ、英語を学び始めの学習者たちの多くは、
「あれ?have/has の後に 「行く go」 の過去分詞形が続くなら、be動詞の過去分詞形ではなく、gone が続くのでは?」
と感じることがあります。
gone を置くことも可能です。
ただし、gone は、「行ってしまって、その結果今はここにはいない」 という意味になります。
そのため、gone to は <経験> 「~したことがある」 ではなく、<完了> 「~した(そしてその結果~になった)」 という用法でのみ使われます。
下の文章を見てみましょう。
He has gone to the post office.
○ <完了> 「彼は郵便局に行ってしまった(そして今はここにはいない)」
× <経験> 「???」
<経験> 「~したことがある」 は、
「~をした後に今ここにいて、経験したことを語っている」
と解釈されるので、「ここにはいない」 ことを表す gone とは相容れないのです。
下の例は(学校英語文法では)明らかな誤りです。
完了用法
× I have gone to the post office.
「私は郵便局に行ってしまった」
上の文章ですが、話し手は一人称の I なので、「行ってしまった」のならこの場でそれを語ることができないのです。
ただし、アメリカ英語(特に会話の場面)では上のような gone to を経験用法で使うことも許容されています。
経験用法(アメリカ英語・会話などのくだけた場面で)
I have gone to Europe.
「僕はヨーロッパに行ったことがあるよ」
上のような gone を使って経験を表す用法は学校英語では完全に誤りとみなされるので使わない方が無難でしょう。
gone はもともと、「行ってしまってここにはいない」 という意味を持っていることを理解しましょう。
例えば、人が亡くなったときの表現として
He is gone.
「彼は亡くなった(逝ってしまった)」
というように、天国へ行って(逝って)ここにはもういない、帰ってこないということを表すために gone がよく使われます。
映画化もした有名な小説に、Margaret Mitchell の Gone with the Wind という作品があります。
Gone with the Wind.
「風と共に去りぬ」
ここでも gone が使われていますが、風(つまり南北戦争)によって白人社会の終焉が訪れたということを表しています。
終焉 ⇒ gone
と表現しているわけですね。
Gone と聞くと、私がアメリカにいた頃に、ジョージア州はアトランタにある、マーガレットミッチェルハウス(Margaret Mitchell House)を訪れたことを思い出してしまいます。
(2010年08月14日 撮影)
ここで1926年から10年間かけて Margaret Mitchell は Gone with the Wind を執筆したと言われています。
Gone with the Wind がお好きな方は一度アトランタを訪れてみては?