こんばんは!
今週は久しぶりに土曜日にお休みをもらいました。
まあ結婚式のためなんですが、せっかくなので一日中満喫してやろうかと思います(笑)。
さて今回は
made from と made of の違い
についてお話しましょう!
誰しも学んだ違いかもしれませんが、made from と made of の違いには多くの学習者がいまだ混乱しています。
今回はそれを整理して、なぜそのような違いが生じるのかを説明したいと思います。
まずはこの(有名な)2つの文章を見てみましょう。
This wine is made from grapes.
「このワインはブドウからできている」
This desk is made of wood.
「この机は木からできている」
日本語だけ見れば、「~からできている」という訳になっていて同じ表現のように見えますが、英語では
from と to
という二つの前置詞が使い分けられています。
この2つの文章はそれぞれ be動詞 + 動詞の過去分詞形 という受身形で、byという前置詞を伴わず、原材料を後ろで述べるものです。
ただし、「何がどうやって(どういうプロセスを経て)作られるか」 ということが重要です。
それによって、前置詞は from と to が使い分けられているのです。
made from と made of の違いを間違えないようにするためには、前置詞の from と to 自体の意味を知っておくことが大切です。
1. made from ~ <素材を変化させて作る場合>
This wine is made from grapes.
「このワインはブドウから作られている」
⇒ ワインはブドウを加工したり発酵させたりというプロセスを経て、つまりブドウという素材を変化させて作ります。
この場合、前置詞は from が選択されます。
もともと前置詞の from は、「~から」という<起点>を表す前置詞です。
そのため、This wine is made from grapes. という文は、
「ブドウという果物から始まって、いろいろなプロセスを経てこのワインが作られる」
という解釈ができるのです。
2. made of ~ <素材を変化させずに作る場合>
This desk is made of wood.
「この机は木からできている」
⇒ 机は木を切ったりはするものの、木は質的変化をせずに机が作られます。
この場合、前置詞は of が選択されます。
もともと前置詞の of は、「~の(~からなる)」 という<構成要素>を表す前置詞です。
そのため、
「この机は、木から構成されて作られている」
という解釈になります。
ちょっと分かりにくいかもしれないですが、このような of は他にもこのように使われます。
consist of ~ 「~から構成される」
be composed of ~ 「~から構成される」
何気なく consist や compose などの 「~を構成する」 という動詞には of という前置詞をつけていたと思いますが、それはもともと of という前置詞が <構成要素> の意味を含んでいるためなのです。
このように、前置詞の違いを知っていると、made from と made of の違いも分かりやすいかもしれないですね!