おはようございます!




年末の忙しい時期なのに、携帯電話の調子がよくありません。


着信履歴やメールがたまりにたまって、一気にお知らせが来る、という。。。


修理なんですかねえ。。。




さて、今回は



商標名が固有名詞になったもの



という題でお話させて頂きます。




日本語の例からいうと、



宅急便



が有名でしょうか。




「宅急便」は、普通名詞ではなくクロネコヤマトさんだけが使うことのできる「固有名詞」です。


しかし、今ではもはや固有名詞というよりは運送業者という普通の一般名詞として使われています。


英語でも同じような例が見られます。



ホッチキス、はどうでしょう。



これも実は普通名詞化してしまった固有名詞です。



普通名詞としての名称は、



stapler (日本名: ステープラー)



といいます。



staple という語は名詞で「(ホッチキス)の芯」という意味があります。


また、動詞で「(ホッチキスで)つづる」という意味があり、「つづる物」という意味で -er がついた形が


stapler


になります。



ステープラーはもともと、E.H.Hotchkiss社の固有の製品であり、それが日本に入ってきた初めてのステープラーだったのがきっかけで、ステープラーはすっかり「ホッチキス」という名前で定着されてしまいました。



英語圏ではHotchkissは社名であり、完全な固有名詞なので、いわゆる「ホッチキス」がほしいときには、


stapler


を使いましょう。




それでは、英語圏で普通名詞化している固有名詞には何があるのか、というと、



zipper (ジッパー)



が代表例でしょう。





もともとは、fastener (ファスナー)が普通名詞です。



fasten という動詞は、「~を締める」という意味があります。



飛行機や、最近のタクシーで聞く、


Please fasten your seat belt.


「シートベルトをお締めください」


という表現にも、fastenが使われてますよね。



fasten に -er がついて、「~を締める物」という意味の fastener という語ができ、


衣類を留めたり締めたりするものに対して fastener が使われるようになりました。




zipper は、もともと商標名です。つまり固有名詞。




しかし、英語圏では fastener よりも zipper が使われます。


zipper が固有名詞だったことを知らないアメリカ人さえ大勢います。



zip 【動詞】 チャックを締める



という動詞もよく使われます。



もともと zip は「ジジジジ」というような速さを表す擬音語でした。



ファスナーを素早く締める音である 「ジジジジ」という音から名前がつけられたわけです。


そこからその商品が普通名詞化されて、今ではファスナーの意味で zipper が使われるようになりました。



ちなみに、日本語では「チャック」が一般的ですね。

chack とは「巾着」の意味を持ち、口を縛って持ち歩く姿からその名前がつけられた、商標名です。

つまり、チャックも固有名詞Chack Fastener 社の商標名です。これも固有名詞が普通名詞化したものだったのです。





ところで、


XYZ


という語をご存じでしょうか。



これは、



Examine Your Zipper.



の略である俗語で、「あなたのチャックを調べてごらん」 ⇒ 「チャック開いているよ


という意味があります。



便利なので使ってみてはいかが?