さて、前回の分詞の続きです。今回は、分詞構文について書いてみましょう。
まず、分詞とは、現在分詞(-ing)「~している」、過去分詞(-ed)「~された」という二つがあり、それぞれ名詞を形容詞的に修飾する役割を持つ、というのは前回のブログで書きました。
さて、今回の分詞構文とは、それら分詞が中心となって、主文の全体を修飾する文のことです。主文を修飾するので、形容詞的というよりは、副詞的な役割を持ちます。
基本的に、一目見て気がつく分詞構文の特徴とは、動詞の-ing形、つまり現在分詞が使われていることです。
以下の例文を見てみましょう。
Missing the train, I was late for the test.
まず、動詞miss「逃す」の-ing形・現在分詞が文頭に現れていることがわかります。また、この文のほかの特徴に気がつくでしょうか?
そう、主語がありません。いきなり動詞の現在分詞形で始まっているのです。
そして、二つの文をつなぐものがありません。つまり、接続詞がないのです。
英語は、基本的に文と文をつなぐためには接続詞が必要なのです。上の文のように動詞の現在分詞形を使うことで、接続詞の役割を持たせることができるのです。
これらの特徴をふまえ、上の文は以下のように訳されます。
Missing the train, I was late for the test.
「(私は)電車を逃してしまったので、私はテストに遅れてしまった」
この分詞構文missing the trainは、主文である I was late for the testという文全体を副詞的に修飾しているのです。
以上の文は、元々は以下のような文から作られます。
Because I missed the train, I was late for the test.
つまり、分詞構文は、以下のプロセスを機械的にたどれば簡単に作ることができます。
①まず、主文ではない、つまり主文を修飾する方の文に注目する。
Because I missed the train, I was late for the test.
②接続詞を消す。
Because I missed the train, I was late for the test.
③二つの文の主語に注目する。主語が同一であれば、主文でない方の文の主語を消す。
I missed the train, I was late for the test.
④二つの文の動詞の時制が同一であれば、主文でない方の文の動詞に-ingをつける(現在分詞にする)。
missing the train, I was late for the test.
基本的に、分詞構文はこれだけで終了です。分詞構文に苦手意識を持っている方がたくさんいらっしゃいますが、実にシンプルだと思いませんか。
ただ難しいのは、分詞構文から、省略された接続詞が何なのかを判断しなくてはならない、ということです。つまり、現在分詞-ingが、どのような接続詞の意味を持っているのかを文脈で判断しなくてはならないのです。
分詞構文のあらわす意味には、以下のようなものがあげられます。
1. 時「~する時」 = when
2. 原因・理由「~なので」 = because
3. 付帯状況「~しながら」 = while
4. 条件「もし~ならば」 = if
5. 連続「~して」 = and
6. 譲歩「~だけれども」 = although
これらの意味は、文脈で判断しなくてはならないので、分詞構文はそこが難しいといえるでしょう。
さきほど紹介した例文は、分詞構文の位置は文頭でしたが、文末でも文中でも使うことができます。
また、分詞構文の否定文は、分詞の前に否定語(notやnever)を置きます。
Not taking the bus, I was late for the test.
= Because I did not take the bus, I was late for the test.
「バスに乗れなかったので、私はテストに遅れてしまった」
分詞構文の基本はざっとこのようなものです。
ただ、少し時制や主語が主文と違う場合に注意が必要です。
次回はまた分詞構文の続きを書くことにします。
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