両手を合わせる 両手でにぎる 両手で支える 両手で
受ける 両手の愛 両手の情 両手合わしたら 喧嘩も
できまい 両手に持ったら 壊れもしまい 一切衆生を
両手に抱け
仏教詩人の坂村真民さんの「両手の世界」という詩です。
私(若坊守)が結婚前に勤めていた職場を退職するときに、
副住職と結婚を控えた私に向けて、ある職員の方から送
られた詩です。
この詩を送られた時、私はまだこの詩のことも、坂村真民
さんも知りませんでした。
最後の「一切衆生を 両手に抱け 」が「二人の両手で素晴
らしい愛を育んでいって下さい」となっていましたので、
てっきりこの詩は、二人が手に手をとってこれから人生を
ともに歩んでいく、結婚生活を詠った詩だと思っていました。
後から調べてみて、作者と、最後の言葉が違うことがわかり、
そしてこれは、もとは合掌を表す詩だということに気づきま
した。
この詩は合掌の素晴らしさを説き、平和と感謝の心が込めら
れたものです。合掌することで心は落ち着きます。愛情が生
まれます。誰かを責める、争うことがなくり、相手を理解し
よう、受け入れようという心になります。まさに阿弥陀様の
心、浄土の世界です。
寺へ嫁ぎ、ご門徒、有縁、地域の皆様とのご縁を通して、
日々学ばせていただいています。阿弥陀様に向かって手を合
わせ、寺族や皆様と手を取り合って、これからも若坊守とし
て精進してまいります。あらためて素敵な詩を送っていただ
いたことに感謝です。
