午後5時半より、若くして他界した住職の同級生の甥の(法
名 慧音院釋浄陽)の六七日のお勤めを本堂で執行しました。
10月に入り、今日も日中は蒸し暑かったものの、夕方から
は涼しくなり、ようやく秋らしくなってきました。
仏教において六七日は、六道への道が決定すると言われて
いますが、真宗ではそのような輪廻転生の思想はありませ
ん。誰もが浄土に往生するとされています。
六七日で本堂でのお勤めは終わりです。葬儀後の初七日か
ら六七日まで、ご家族、親族、住職の同級生は毎週欠かさ
ず参詣され、焼香をし、正信偈を一緒に唱和してきました。
お勤めの後、住職はその時々で読まれる和讃の説明や、参
詣者の皆様が、若くして亡くなられた故人の死を機縁とし
て、生前の生き方やその思いから学ぶことで、それぞれの
人生を見つめ直し、生きていってほしいと話してきました。
中陰中、参詣者の皆様は、故人を阿弥陀様だと思って手を
合わせ、故人を偲び、悲しみと向き合ってきました。
四十九日(満中陰)で故人は六字の名号「南無阿弥陀仏」
と一体化し成仏します。以降、皆様は「南無阿弥陀仏」と
称えることで故人を偲び、また自身の生き方を振り返りま
す。
故人への思いは参詣者の皆様の心の中で生き続けます。お
念仏を唱え続けることは故人を思い続けることです。故人
は皆様の心の中で生き続け、皆様の生きる道を照らします。
本日は御参詣いただき、ありがとうございました。