今日は秋の彼岸の入りです。

お彼岸の期間には、お墓参りやお手次寺へ参詣し、お参

りする方も多いと思われます。今日のブログでは、真宗

大谷派におけるお参りの時の作法について書きます。

 

【勤行本の扱い方】

勤行本は大切な教えが書かれています。直接床や畳に置

かず、経本袋や自分の膝の上、ハンカチの上などに置き

ます。また、投げたりなど乱暴に扱わないようにします。

真宗大谷派勤行集(赤本)

 

【数珠のかけ方】

一輪念珠の時は、親玉、房が真下になるようにかけます。

二輪念珠の時は、親玉を親指のところで挟み、房は左側

前よりにたらします。

手に持つときは左手に持ち、勤行本同様、床や畳の上に

直接置いたり、投げたりしないようにします。

 

【合掌の作法】

両手は指先を合わせて真っすぐに伸ばし、肩や腕の力を

抜き、両手はみぞおちあたりに置きます。

数珠は合掌した両手にかけます。その時、房は下にし、

合掌した手が離れないようにします。両手を合わせ数珠

を掛けることは、阿弥陀様を自分一人で独占しないこと

隣人に対して威嚇や暴力行為をせず平和を願うことを意

味します。

 

また、合掌の際には頭を下げず、阿弥陀様を見るように

します。(合掌を解いてから頭礼※をします。※頭礼

(ずらい…頭を下げること)

 

数珠のかけ方。

(写真:真宗大谷派 東本願寺 真宗会館ホームページより)

 

【焼香の作法】

焼香の作法は宗派によって異なり、ご自身が信仰されてい

る宗派の作法にしたがってそれぞれ行っていただきますが、

真宗大谷派(東本願寺)での焼香の作法は次の通りです。

 

①仏前に進み、阿弥陀様を仰ぎ見ます。(この時は合掌は

 しなくてもよい)

②焼香は2回。香盒(お香の入れ物)から右手でお香をつ

 まんで香炉に入れます。その時、つまんだ右手を額に当

 てる(押しいただく)ことはしません

③お香を入れ終わったら、乱れた香盒のお香を右手の指の

 平で均したあと合掌し、念仏を称えます。

④合掌を解き、頭礼し、もとの席に戻ります。

 

真宗大谷派の焼香の作法。

(写真:真宗大谷派 東本願寺 真宗会館ホームページより)

 

参考:「お内仏の荘厳と作法 東本願寺出版」

    「真宗大谷派 お内仏のお荘厳 真宗大谷派名古屋

    教区教化センター」