午前10時より、本堂で有縁の方(法名 釋尼普香)の一周

忌法要を執行し、ご家族、親族の皆様が参詣されました。

 

 

お経の休憩中には、故人より随分前に亡くなられた夫

(参詣者の父や孫)の話も出て当時を懐かしみました。

 

帰り際には「普段なかなか皆で集まれないから、(年忌

法要は)いい機会ですね」と、皆さんにこやかに帰られ

ました。

 

年忌法要をする意味の一つである『家族親族の再会の場』

を本堂に作り、参詣者が納得し、喜んでいただくことが

出来たことは寺にとっての大きな喜びです。

 

今日の参詣者の中には、未就学のお子様が3人みえま

した。故人のひ孫にあたります。3人とも本堂に入って

すぐの頃は、人見知りや場所見知り、緊張感などから、

じっと黙っていました。

 

親御さんにくっついて離れなかったりしましたが、法要

が進むにつれ徐々に普段の姿が見られるようになり最後

は笑顔で「ありがとうございました」と帰えられました。

 

法要後の挨拶で、住職が次のように言いました。

「10年かけて布教をするよりも、幼いお子様が一回本堂

でお勤めの場を経験する方が、仏法が子ども入ります。」

 

実際、今日のお子様たちは、法要中にお経を聞きながら、

手や足でリズムを取っているような仕草を見せたり、法

要の後、経本を見ながら早速覚えたての正信偈を読んで

いました。

 

仏法は目から、耳から、鼻から,皮膚から入ります。

お子様が本堂のお浄土を表す煌びやかなお荘厳を見て目

から,僧侶の読経の声を聞き耳から、お線香の匂いを鼻

から吸うことで鼻から,仏法のある生活で皮膚から自然

と仏法が入ってきます。

 

子や孫、ひ孫と一緒にお参りすることは、一番の教えの

相続になります。

 

 

本日はご参詣いただきありがとうございました。