五月晴れの空の下、鐘楼門前、石垣の上の植え込み、境内

の除草作業をしました。

 

5月に入ってから、雑草は太陽光と気温の上昇により勢いが

まし,生命を謳歌しています。この勢いは11月の報恩講前

まで続きます。長く,熱い雑草との闘いが続きます。

境内内と外回りを入れるとかなりの面積なります。

 

石垣の上のススキを短く刈り込む住職と、水仙の葉を刈り

取る坊守。

 

ススキは長く伸び過ぎたので、すべて短く切り揃えました。

水仙は花が終わった後、葉で光合成をして球根に栄養を貯

めるため、すぐに葉を切らず、カラカラに枯れてから一気

に切ります。

 

境内より南側の鐘楼門や石垣での作業は、よく晴れた日や

真夏などは直射日光が全身に当たり、体力も消耗します。

 

3日に渡り,本堂南側と石垣との間の除草作業を行い,境

内内もきれいになりました。ツツジやサツキの開花時期に

なります。美しく咲いてくれたらと思います。

 

短くなってすっきりした石垣の上のススキと、水仙の枯れ
た葉を全て刈り取りきれいになった写真手前の石の前。

 

伝道掲示板の下の水仙の葉もすべて刈り取りました。

 

3日かけて、石垣の上の植え込みの中から伸びてきて絡み

ついていたツルも取り除きました。

 

石垣の丸い石と、丸く刈られた植え込みは統一感があって

美しいです。どんな世代の方でも、寺を眺めて「きれいだ

な」と心が落ち着き、和む景観を維持できればと思います。

 

境内の石の隙間から生えてきたサツキから、赤色の花が咲

きました。

 

雑草との闘いは大変ですが、このように思いがけず自然の

力強さに出遭うことがあります。どんな環境であっても与

えられた場所で精一杯生きて、美しい花を咲かせています。

 

この花は人はそれぞれの生きる場所で、できることを全力

で取り組んでいるのかと問いかけているように思います。

「仏様は見てござる」と参詣者の方がよく言われました。

南無阿弥陀仏。