三帰依文の中の「仏」「法」「僧」の三宝のうち、三つ

目の宝である『「僧」に帰依するとは』を説明します。

 

自ら僧に帰依したてまつる。まさに願わくは衆生ととも

に、大衆を統理(とうり)して、一切無碍(いっさいむ

げ)ならん。

 

【訳】

自ら仏様の教えを学んで伝える人々の集まりを信じて、

拠り所とします。まさに願うことは人々と一緒に、仏様

の教えを多くの人々に伝え、ひとつにまとめ、迷いなく、

ともに教えの道を歩んでいくことです。

 

「仏様の教えを学んで伝える人々の集まり」とは、真宗

大谷派では、「阿弥陀様の教えを学んで伝える人々の集

まり」であり、それは「御同朋・御同行」です。

 

親鸞聖人は、阿弥陀様の本願に出遭い、お念仏の教えに

ともに生きるすべての人々を、常に御同朋・御同行とし

てきました。

 

同朋とは阿弥陀様の「すべてのものを救いたい」という

弥陀の本願力を信じる人々のことであり、同行とはその

本願念仏の教えをともに聞き、それを生活の拠り所とし

て生きることを意味します。

 

しかし、最近では仏事への関心や理解が薄れ、生活の場

から教えが消えていると感じることが増えました。葬儀

も、コロナ禍以降、家族葬などの簡便葬が主流となって

います。

 

寺族は、真宗門徒の一人として、真宗の教えを生活の場

で体現し、今後ともご門徒有縁の皆様とのご縁を結ぶ機

会を持ち続けることができるよう精進します。

 

伝道掲示板後ろのサツキの植え込み。

鐘楼門をくぐって境内に入る時に右手にあります。

次々と花が咲き始めています。

 

つぼみも数え切れないほどたくさん。これから本格的な

花の季節の到来です。