「三帰依文」とは仏教の必須条件である「帰依仏」「帰

依法」「帰依僧」で三帰依を表しています。つまり仏教

徒は「仏」「法」「僧」の三宝に帰依することが必須条

件となります。

 

ここで帰依するとは「信じて拠り所とすること」「信じ

従うこと」と言う意味です。

 

したがって仏教徒は「仏」「法」「僧」を信じて疑わず

三宝を信認して順うことを意味しています。

 

まず三宝のうち「仏」に帰依するとはを説明します。

 

三帰依文の中の「自ら仏に帰依したてまつる。まさに願

わくは衆生とともに、大道(たいどう)を体解(たいげ)

して、無上意(むじょうい)を発(おこ)さん。」

 

【訳】

自ら仏様を信じて、拠り所とします。まさに願うことは

人々と一緒に、仏様の教えを体現して、念仏申さんと思

い立つ心を起こすことです。

 

訳は以上ですけど,これは厳しい仏教徒として仏に信認

し従うことはどんなことかを表しています。

 

つまり「仏」を拠り所とするならば,多くの衆生を巻き

込んで,「仏」を拠り所として信認しているのあればそ

の証を生活や行動の中で表し,多くの人々に伝えよ。そ

してともに「仏」を拠り所として,念仏を申さんとする

思いに立つことだ。と説明できます。

 

仏教徒はその信の証を身体と行動で表現し,念仏を申さ

んと思い立つ心で仲間を創れと説いています。

 

三帰依文は、様々な宗派で唱和されていますが、我が宗

派の真宗大谷派において「仏に帰依する」とは、「阿弥

陀様に帰依する」ということであり、それは「南無阿弥

陀仏」です。すべての人を救いたいという阿弥陀様の願

いを、私たち一人ひとりが気づき、お念仏申すことです。

 

一日中降り続いた雨は、夕方ようやく上がりました。今

日は5月とは思えない寒さでした。