寺でのお勤めは本堂で晨朝(じんちょう)と夕晨(ゆうじ)
を勤めます。365日お勤めのない日はありません。
読経は嘆仏偈(たんぶつげ)を読経した後、三帰依文(さ
んきえもん)を唱和し、最後に真宗宗歌(しんしゅうしゅ
うか),お夕晨(ゆうじ)も晨朝と同じで,最後の真宗宗
歌が恩徳讃(おんどくさん)をなり全員で唱和します。
嘆仏偈は、仏説無量寿経に書かれている偈文(経典の中の
韻文をいい、四字八十句で構成されている)です。
三帰依文は、『仏さま(お釈迦さま)を敬い、その説かれ
た教えを大切に守り、その教えを学ぶ人々の集まりを大切
にいたします。』と唱えています。
真宗宗歌は、大正12年、浄土真宗10派連合がで制定した、
浄土真宗の宗歌「伝道讃歌」です。法要や聞法会などで
歌われることも多く、恩徳讃とともに馴染み深い仏教讃
歌です。
平日は、子どもたちは登校時間などと重なるため寺族揃
って朝夕のお勤めをすることは難しいですが、土日や祝
日など休みの日は全員が揃って晨朝を勤めます。
手を合わせる場所があるということは、自分の心の中と
向き合う場所を持つこと、命の繋がりを意識し、感謝す
る時間を持つことができるということです。
子どもたちは、幼い頃から寺族揃ってお経をあげ、阿弥
陀様に手を合わせることを習慣化することで、目から荘
厳の美しさ、耳から読経、鼻から線香の香り、自然と教
えは皮膚から入っていきます。
初めはわけがわからなくても、大切なことを体で感じる
ことで覚えていきます。それが教えの相続になります。
中庭奥のサツキ(大盃)の花が咲き始めました。
こちらも中庭奥。岩場の近くにひっそりと咲くユキノシタ。