10時より、本堂で「お紐解き(お経開き法要)」を執行し

ました。当寺の護持興隆,教線の拡大を願い永代経をあげ

ていただいた方に皆様に案内状をお渡しし、ご参詣いただ

きました。

 

永代経をあげていただくと、その金額と誰の永代経なのか

を書いた札を本堂に掲示します。

お紐解きとは、「故人のために初めてお経を読むことを始

める」ことで、お紐解き後、春秋の永代経を勤めていきま

す。

法要の様子。住職と副住職で勤めました。

 

正信偈では参詣者の皆様も一緒に唱和しました。

法要後、庫裏にて会食の予定でしたが,インフル・コロナ

などの感染症の拡大の懸念も記念品とお弁当をお渡しし、

解散となりました。

本日はご参詣いただき、ありがとうございました。

 

14時より本堂で春季永代経を勤めました。

お勤めの様子。

本日もご門徒、有縁、近隣の皆様、また、当寺の建築工事

関係でいつもお世話になっている大工職人の親方など、多

くの方にご参詣いただきました。

 

今日は住職、副住職の2人で勤めました。

 

正信偈の唱和。

 

御文の拝読。

 

布教の様子。

 

【布教内容】

※前編・後編として、今日、明日の2回に分けて掲載します。

 

はじめに、住職の現在の病状(急性好酸球性肺炎)と三途の

川を覗いた生死の苦悶について,酸素は人間には必須である

ことを話しました。

 

その後なんで「永代経」を勤めるのかを説明しました。

 

「永代経とは?」

まず、『永代経』というお経文はありません。永代経には、

①故人の御命日を寺で勤めること。

②故人の家族が御命日をご縁として親鸞聖人の教えをいただ

くこと。

③お経が勤まり、教えを広め維持する寺が永代に続くこと。

という3つの意味があります。

 

寺はご門徒との共有財産であり、永代経を勤めることで、親

鸞聖人の教えの場を、御同朋・御同行として、ともに守って

いくことが寺の在り方です。

 

真宗門徒して永代経を勤めることで,お互いの信・不信を問

いかけるのです。

 

また、最近、葬儀費用とは永代経はお金をどれだけ出せばい

いのか教えてほしい(葬儀でも同じ)と言われることが増え

ました。

 

法礼や御礼や御志は、寺への感謝,仏様との仲立ちをしてく

れる住職への御礼であって,いわば御同行・御同朋に対する

への御礼です。

 

したがって,大金を御礼とする方もあります。「志を運ぶ」

と言うのが適切な言い方です。さらに御礼は「喜捨」とも言

われます。寺に住み寺を守っている住職への御同行,御同朋

として御礼を渡すことになります。

 

ご縁に導かれた私たちがともに教えと寺を維持していくのに

助け合うことが住職への御礼・法礼になります。

そのようにお考え下さいと話しました。

 

明日のブログでは、能登半島地震について、また「どうせ死

ぬんだから」と言うテーマに「どう生きていけばよいのか」

について布教内容をまとめます。

 

最後に全員で恩徳讃を合唱し、終わりました。

本日はご参詣いただき、ありがとうございました。

 

今年の春季永代経は、2日間とも天候に恵まれました。

少し前までは3月とは思えない寒さが続いていましたが、よ

うやく暖かい春が到来しました。

今後もご門徒、有縁、近隣の皆様に、当寺を誇りに思って

いただけるよう、寺族力を合わせて精進してまいります。