本堂で、夫を慕い続けた方(法名 釋尼慈春)の五七日の法要
を勤め、寺族が参詣しました。
 

五七日は三十五日とも言います。「女性は業が深い」など、

男尊女卑の考え方や、御命日が月末の場合、四十九日目が

3か月に渡ることがあり、そうなると「不幸が身につく(3

月)」などの迷信から、女性の忌明けは四十九日ではなく、

三十五日とされていました。

 

当地域でも昔、女性の忌明けは三十五日でした。しかし、

当宗派とはまったく関係なく、最近では忌明けは皆(七七

日)四十九日です。

中尊前の前に置かれた故人と、故人の夫の法名。

 

 

読経中の住職。

 

坊守と若坊守が参詣。

 

本堂や庫裏を掃除している時に、故人のことでよく思い出

す話があります。

 

故人は生前、自宅の絨毯が敷かれた床を水拭することを日

課とされていました。毎日続けることで、部屋が常にきれ

いな状態を保てるのはもちろん、規則正しい生活や、体力

・筋力の維持、向上にも役立ちます。

 

しかし、毎日継続することは本当に難しい。それを欠かす

ことなく行われたことを通して、寺族も多くを学ばせても

らいました。

 

来週は六七日で、中陰の最後の法要となります。