先日、住職と坊守の2人が土手で採ってきてくれたふきの
とうの残り半分を使って、ふき味噌を作りました。
細かく刻んで炒めたふきのとうに、味噌、酒、みりんを混
ぜたものを加えてさらに炒めます。最後に砂糖を入れて味
を調えます。
天ぷらに次いで、これもまた春の味。
ふきのとうの香りと少しの苦みに甘めの味噌がよく合いま
す。温かいご飯に乗せて食べると、ご飯が進みます。
今年も春の味を満喫しました。家族に旬のものを食べさせ
たいと思い、少し険しい土堤まで収穫に行ってくれた、住
職と坊守の心に感謝です。
ふきのとうといえば、数年前、岐阜大学の研究グループが、
ふきのとうに多く含まれる栄養素「ペタシン」が、癌の腫
瘍の増殖と転移を抑制でき、さらに副作用が極めて少ない
という特筆すべき特徴を持った物質であることを発見しま
した。将来、治療薬の開発が期待され、現在も研究が進め
られています。
この手のひらサイズの小さなふきのとうが、美味しく春を
感じさせる食べ物というだけでなく、将来、癌の治療薬に
までなるかもしれません。大きな希望を感じます。