3月に開催される、選抜高校野球大会の出場校が発表され、
出場校32校のうちの1校に、石川県輪島市の日本航空石川
が選出されました。
現在チームは部員67人のうち、主力選手を中心とした32
人が山梨県甲斐市にある兄弟校へ集団避難しており、19
日から富士川町内のグラウンドを借りて、本格練習を再開
している中での嬉しい知らせでした。
被災地の避難所では新聞の号外が配られて、久しぶりの笑
顔に包まれました。七尾市内の避難所でもその出場を心か
ら喜ぶ一人の女性が居ました。早瀬舞子さんです。
孫の福森誠也さんは、輪島市内の早瀬さんの自宅で被災し
ました。地震発生直後、福森さんは祖母を裸足のままおん
ぶして近くの高台へと避難したそうです。
福森さんは地震のショックで気分がふさいでいましたが、
「何もしないより被災した人の役に立ちたい」と思い立ち
積極的に避難所の運営に携わるようになりました。避難所
を出る際は、感謝状をもらったそうです。
絶望するような状況の中、家族を思い、さらに自分の力で
立ち上がり、人のために行動するその姿は、多くの人の心
を勇気づけました。
彼のその姿勢は、きっと日頃からの家族や親族、チームメ
イトとの深い繋がりがあったからだと思いました。
人と人とのあたたかい繋がりは、互いを思いやる心を生み、
人の心を強くします。今回、大切なことを改めて気づかせ
てもらいました。
昨日の大雪から一日経ち、屋根の上から溶けた雪が落ち始
めました。