大相撲初場所。10日目を終え、新入幕の「大の里」が、8勝
2敗と大健闘しています。
角界では、「数十年に一人の逸材」と評判の大の里は、相撲
が盛んな石川県津幡町に生まれました。北陸で相撲強豪校の
新潟県糸魚川市立能生中、新潟県立海洋高に相撲留学し、日
体大時代は学生横綱に1回、アマチュア横綱に2回なり、昨年
3月、幕下付け出し10枚目格で二所ノ関部屋に入門した「相
撲エリート」です。
大の里の実家は、能登半島地震で被災し、停電や断水の被害
を受けました。
「能登が大好きなのですごく悲しい。頑張っていい姿を見せ
るしかない」
能登半島地震が発生した故郷を思い、奮闘を誓ってここまで
きました。相手に真正面からぶつかっていく大の里の気迫あ
る取り組みは見る者を圧倒し、元気を与えます。頑張る姿に
こちらも前向きな気持ちになります。また、故郷を思う言葉
にやさしい人柄がにじみます。
長い年月をかけて、真宗の教えは人々の生活に溶け込み、そ
の土地に住む人たちの人柄を作っていったと思います。
強くて心優しい大の里の活躍を、これからも期待します。
明日の朝の冷え込みに備えて、外の水道の蛇口を覆いました。